ユーロ圏の製造業の見通しは引き続き弱い=NY為替
きょうのユーロドルはNY時間にかけて堅調な動きも見られていたが、次第に上値が重くなっており、1.09ドルちょうど付近での推移となっている。この日はユーロ圏の鉱工業生産が発表になっていたが、前月比で0.6%の減少となっていた。製造業の見通しが引き続き弱いことを示している。エコノミストによると、ユーロ圏の製造業の見通しは依然として悪く、ユーロ圏全体の生産高は前月比0.6%減少したが、特に変動の激しいアイルランドを除くと1.3%減少したという。
ユーロ圏経済は今年に入って曲がり角を迎えているが、それは主にサービス業の回復によるもので、製造業は苦戦している。実際、ドイツとイタリアの生産は2023年初頭から極めて低迷。製造業PMIも依然として縮小傾向にある。
*ユーロ圏の鉱工業生産指数(5月)18:00
結果 -0.6%
予想 -1.0% 前回 0.0%(-0.1%から修正)(前月比)
結果 -2.9%
予想 -3.9% 前回 -3.1%(-3.0%から修正)(前年比)
EUR/USD 1.0902 EUR/JPY 172.15 EUR/GBP 0.8406
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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