アジア株は下落 高まる仏政治不安、右派でも左派でも政治混乱との見方 香港株は大幅続落、2カ月ぶり安値
アジア株は下落 高まる仏政治不安、右派でも左派でも政治混乱との見方 香港株は大幅続落、2カ月ぶり安値
東京時間11:05現在
香港ハンセン指数 17579.63(-219.98 -1.24%)
中国上海総合指数 2933.96(-16.24 -0.59%)
台湾加権指数 23761.05(+204.46 +0.87%)
韓国総合株価指数 2857.05(-5.18 -0.18%)
豪ASX200指数 7783.70(-38.56 -0.49%)
アジア株は台湾を除いて下落、フランスの政治不安が広がっている。
仏下院選挙の決選投票は予想外の結果となった。ルペン氏率いる極右政党が第1党となることが見込まれていたが、出口調査で左派政党連合の新人民戦線(NFP)が第1党となる見通しとなった。また、どの陣営も単独過半数に届かない「ハングパーラメント」状態になる可能性が高まっており、フランスの政治不安が広がっている。右派でも左派でも政治的な混乱が高まるとの見方。
時間外で欧州株は下げを帳消しにしているが、ロンドン時間に入ってから欧州株は再び下落する恐れがあり、アジア株式市場では仏株下落を警戒、リスク回避姿勢が強まっている。
ただ、一方で年内の米利下げ回数がFRBが想定しているよりも増えるとの期待が広がっている。
前週末に発表された米雇用統計は6月に失業率が悪化し、賃金の伸びが鈍化した。今週の米消費者物価指数も鈍化し、パウエルFRB議長が議会証言でハト派姿勢を示すようであれば年内2回の利下げの可能性が高まる。
台湾株は史上最高値を更新、前週末のナスダック高を好感して半導体を中心にハイテク関連に買いが集中している。TSMCは3.0%高、上場来高値を更新。1000台湾ドルの大台にしっかり乗せている。
香港株は大幅続落、4月26日以来の安値をつけている。医療品や消費者サービス、カジノ、不動産が総じて下落している。一方、前週末のナスダック高を好感して、JDドットコムやシャオミ、テンセントホールディングス、バイドゥなどハイテク関連は軒並み上昇している。
上海株は続落、約5カ月ぶり安値圏。仏政治不安に加え、トランプ復活に伴う米中対立激化が警戒されている。
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執筆者 : MINKABU PRESS
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