ドル売り優勢 ドル円は156円台に伸び悩む PCEデフレータは予想通り=NY為替序盤
きょうの為替市場はNY時間に入ってドル売りが優勢となったいる。ドル円は157円台に上昇していたが、156円台に伸び悩む展開。先ほど発表になった4月のPCEデフレータを受けてドルが売られている。
総合指数は前年比2.7%、コア指数は前年比2.8%と前回から変わらず、予想通りの内容ではあった。ただ、先日の米消費者物価指数(CPI)同様にインフレの再上昇は確認されず、今後の鈍化を期待させる内容ではあった。米国債利回りも低下しており、ドル円は戻り売りに押されている状況。なお、短期金融市場は前日とほぼ変わらず、FRBの年内1回か2回の利下げの可能性を見ている。
財務省が本日、外国為替平衡操作を発表し、4、5月に実施した為替介入が総額9兆7885億円と過去最高となった。日銀の当座預金残からの推計9.4兆円よりは若干多かったが、ほぼ予想範囲内で10兆円を超えなかったこともあり、ドル円の反応は限定的だった。ただ、上値での介入警戒感は根強くあるようだ。
なお、日本時間23時のNYカットでのオプションの期日到来は158円に観測。
31日(金)
158.00 (8.9億ドル)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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執筆者 : MINKABU PRESS
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