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【これからの見通し】NZドルやポンドなど側面からドル安圧力も、ドル自体は底堅い

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【これからの見通し】NZドルやポンドなど側面からドル安圧力も、ドル自体は底堅い

 きょうは、ややドル安の動き。NZ中銀の政策金利据え置き後の声明がタカ派の内容となったことで、NZドルが買われている。また、先ほど発表された4月の英消費者物価指数が前年比+2.3%と市場コンセンサス予想+2.1%を上回ったことを受けて、ポンドが急伸している。日本では10年債利回りが2013年以来初の1%を付けたことが話題となっている。

 しかし、ドル相場全体では小幅のドル安の動きにとどまっている。ドル円は156円台前半で、引き続き上値を試す体勢。ユーロドルはポンドドルにつれ高も1.08台半ばでの限定的な値動きにとどまっている。ドル指数は104台と先週末からの水準が継続しており、ドル安の流れは一服している。

 つまり、個別材料は豊富だが、市場全体の流れは強まっていない状況となっている。やはり、米国発のインパクトある材料が必要なのであろう。

 このあとの海外市場で米国関連の材料をチェックしてみると、経済指標ではMBA住宅ローン申請指数(05/11 - 05/17)と中古住宅販売件数(4月)が発表される。いずれも住宅関連指標となる。MBA住宅ローン指数は米債利回りの低下傾向を受けて、2週連続でプラスの数字となっている。ただ、直近2週間では利回りが上昇してきており、ローン環境が再び悪化する可能性が指摘される。一方、中古住宅販売については、市場コンセンサス予想は423万件となっており、前回の419万件から小幅に増加する見通しだ。

 市場はNY後半のFOMC議事録に関心を寄せそうだ。直近の米金融当局者発言では年内の早期利下げ観測について慎重な見方が多くなっている。次のアクションは利下げとのコンセンサスはあるものの、当面は金利を据え置く我慢の期間が続く必要があるとの意見が多い。このような見方が明確に示されるようだと、ドル買いの圧力が広がる可能性が指摘されよう。

 その他の材料については、米20年債入札(160億ドル)、米週間石油在庫統計、エヌビディア、アナログデバイセズ、スノーフレーク、ターゲットなどの米企業決算発表が予定されている。

minkabu PRESS編集部 松木秀明

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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