アジア株 上海株は大幅上昇、株式市場の取り締まりを強化 政府系ファンドが朝から資金投入、株価下支え必死
アジア株 上海株は大幅上昇、株式市場の取り締まりを強化 政府系ファンドが朝から資金投入、株価下支え必死
東京時間14:01現在
香港ハンセン指数 16609.76(-111.93 -0.67%)
中国上海総合指数 3055.99(+36.52 +1.21%)
台湾加権指数 20530.82(-205.75 -0.99%)
韓国総合株価指数 2669.35(-12.47 -0.46%)
豪ASX200指数 7752.60(-35.48 -0.46%)
インドSENSEX30種 73676.63(-568.27 -0.77%)
アジア株は上海を除いて下落。
イランはイスラエルに対する報復攻撃が終わったと発表したものの、イスラエルによるイランへの報復が警戒される。ただ、バイデン米大統領はイスラエル首相に対し、イランへのいかなる報復も米国は参加しないと伝え、自制を求めている。時間外で米株が上昇しているほか、原油と金が軟調なことから、アジア株の下げも限定的にとどまっている。
上海株は大幅上昇、1週間ぶり高値をつけている。資本財やエネルギー、金融、コミュニケーションサービス、生活必需品など幅広い銘柄が上昇している。
投資家心理が改善するような明るいニュースは何もない。先週末に国務院が株式市場の取り締まり・監視を強化すると発表したことを受け警戒感が高まっている。規制強化には違法な株式売却も含まれるとしており投資家は売るに売れない状況だ。当局は、投資家は業績のいい企業に注目するよう呼びかけている。きょうは取引開始早々ETFの売買代金が拡大していることから、政府系ファンドが既に資金を投入している可能性がある。通常、政府系ファンドが入ってくるのは後場だが、きょうは朝から資金を投入しており、株価下支えに必死なのがうかがえる。そのかいあって中国株だけ上昇している。
上海株の上昇を受け香港株は下げ幅を縮小している。中国石油化工や中国石油天然気、中国海洋石油などエネルギー関連が上昇。ハイテクや銀行の一部も買い戻されている。スマートフォン大手のシャオミは0.3%高と小幅上昇。第1四半期に米アップルのiPhoneの出荷台数が10%近く減少した半面、シャオミは33%増加した。同じく中国スマホメーカーの伝音科技(トランシオン)は84%も増加した、同社株は2.1%高。

執筆者 : MINKABU PRESS
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