中東情勢にらみ、一時円買い広がる、その後調整=NY為替概況
中東情勢にらみ、一時円買い広がる、その後調整=NY為替概況
きょうのNY為替市場、ドル円はロンドン市場で直近の高値を更新する153円39銭を付けた後、153円30銭前後の高値圏で推移。NY朝に米メディアがイスラエルは、48時間以内にイランがイスラエル国内を攻撃する可能性に備えると報じたことで、リスク警戒の動きが一気に強まった。
リスク警戒の円買い、ドル買いが進む中、ドル円は152円59銭まで急落。その後153円09銭まで反発も、米ミシガン大学消費者信頼感の弱さもあって、152円70銭台を付けた。その後再び反発し153円20銭台まで上昇と、NY市場での下げ分をほぼ解消して週の取引を終えている。
介入警戒感はあるものの、市場ではもし入るとしても17日、18日のG20後ではないかとの思惑が広がっている。152円手前でいったん膠着してから上値をトライしたことや、ドル全面高の流れから、すぐの介入実施はハードルが高く、ドル高を協議すると言われているG20で主要国に介入の説明を行ってからの実施ではないかとの思惑となっている。
ユーロドルではリスク警戒のドル買いとなった。東京昼にかけての1.0720台から、じりじりと下げて1.0650割れを付けてNY朝を迎えると、中東情勢絡みで.0623を付けた。その後は少し戻すも、ドル高基調が継続し1.0650前後が重くなった。
クロス円は大きく下げた。ユーロ円はロンドン朝の164円台での推移から対ドルでのユーロ売りに163円00銭近くまで下げてNY市場を迎えると、中東情勢がらみの円買いに162円28銭まで下げている。その後ドル円の戻りもあって163円台を付けたが、対ドルでのユーロ売りもあって戻りが鈍い。他のクロス円も同様の動きで、ポンド円はロンドン朝まで192円台での推移、ロンドン市場で対ドルでのポンド売りに191円00銭前後まで下げてNY市場を迎え、190円00銭前後まで下げた。その後190円台後半まで買い戻しが入っている。
MINKABU PRESS
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執筆者 : MINKABU PRESS
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