ドル円151円台後半、米ADP雇用統計など控えて堅調 ユーロ圏インフレ鈍化は反応薄=ロンドン為替概況
ドル円151円台後半、米ADP雇用統計など控えて堅調 ユーロ圏インフレ鈍化は反応薄=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、ドル円が堅調。151円台半ばから151.80付近まで買われている。米債利回り上昇とともに買われたあと、利回り上昇一服でも調整は浅い。クロス円が買われており、円安の面もみられている。ユーロ円は163円台半ば、ポンド円は191円目前まで一時買われた。このあとのNY市場では米ADP雇用統計や米ISM非製造業景気指数などが発表される。強い結果内容となれば、再び市場の米利下げ開始時期後ずれ観測が広がる可能性がある。ドル円は152円付近では介入警戒感もあって上値が重くなりやすく、神経質な値動きが予想されそうだ。ユーロドルは1.07台後半での狭いレンジ取引が続いている。この日発表された3月ユーロ圏消費者物価速報は前年比+2.4%と前回の+2.6%から伸びが鈍化。市場予想も下回った。市場ではECBの6月利下げ観測を裏付ける結果とみられているようだ。しかし、目立ったユーロ売りなどの反応はみられず。ポンドドルは1.25台後半での振幅。ドル指数は前日終値をやや下回る水準で揉み合っており、方向性は希薄。米指標待ちに。
ドル円は151円台後半での取引。東京午前の151.44近辺を安値に、その後は底堅く推移。台湾地震などの影響は一時的にとどまった。ロンドン時間に入ると米債利回り上昇とともに買われ、高値を151.80近辺に更新した。その後は、米債利回りは上昇一服となっているが、ドル円は151円台後半に高止まりしている。米ADP雇用統計発表などを控えて、底堅く推移している。
ユーロドルは1.07台後半での取引。本日これまでのレンジは1.0764から1.0779までにとどまっており、方向性は希薄。ユーロ円はドル円と同様の値動き。東京午前の163.07近辺を安値に、ロンドン市場では163.50近辺まで買われている。対ポンドでは神経質に上下動も、足元ではややユーロ買いが優勢。3月ユーロ圏消費者物価速報は予想を下回る伸びとなったが、ユーロ売り反応はほとんど見られなかった。
ポンドドルは1.25台後半での取引。前日終値付近で揉み合ったあと、ロンドン序盤に1.2563から1.2588レンジで振幅した。全般的に方向性ははっきりしていない。ポンド円は東京午前の190.43近辺を安値に、ロンドン序盤には190.99近辺まで買われた。その後は、190円台後半で上昇一服。ユーロポンドは0.8557から0.8572までのレンジで神経質に振幅し、足元ではややポンド安水準で取引されている。この日は、ポンド関連の手掛かり材料には欠けている。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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