週明け欧州は動意薄、米金融当局者発言控えて 早くもイースターなのか=ロンドン為替概況
週明け欧州は動意薄、米金融当局者発言控えて 早くもイースターなのか=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、動意薄となっている。ドル円は151.10台から40台での揉み合い。東京朝方の神田財務官の介入の準備できている発言を受けて、151円台半ばが重くなっているが、下押しも浅い。米10年債利回りが4.21%付近から4.23%付近へと上昇しているが、特段の反応はみせていない。クロス円はじり高の動き。ユーロ円は163円台後半、ポンド円は一時191円台乗せと本日の高値を小幅に伸ばしている。ただ、欧州株や米株先物・時間外取引は軟調に推移しており、リスク選好の動きにはなっていない。ユーロドルは1.08台前半、ポンドドルは1.26台前半の狭いレンジで、やや高値を伸ばす動きになっている。各市場の連動性はみられていない。このあとのNY時間にはボスティック・アトランタ連銀総裁、クックFRB理事、マン英中銀委員などの発言機会が予定されており、待ちの姿勢となっているようだ。また、今週末は欧米がイースター休暇となる。月末、四半期末なども重なり、積極的な取引を行うムードにはなっていない。
ドル円は151円台前半での取引。東京市場からのレンジは151.05近辺から151.45近辺までにとどまっている。東京朝方には神田財務官が介入の準備できていると、円安の動きを強くけん制したが、円買い反応は続かず。
ユーロドルは1.08台前半での取引。ここまでのレンジは1.0802近辺から1.0824近辺まで。ロンドン朝方に、やや高値を広げる場面があった。ユーロ円は東京朝方の163.32近辺を安値に、ロンドン序盤にかけては163.84近辺まで高値を伸ばしている。対ポンドではややユーロが軟調。欧州株は軟調に推移、米債利回りは上昇など各市場で一貫性に欠ける取引になっている。この時間帯は主要な経済統計発表はなかった。レーンECBチーフエコノミストが、賃金上昇は想定通りに鈍化してきていると確信、と発言しているが目立った反応はみられていない。
ポンドドルは1.26台前半での取引。東京午前の1.2592近辺を安値にじり高となっている。ロンドン序盤には1.2630付近に高値を更新。ユーロドルほどではないが、レンジ自体は限定的。ポンド円は東京朝方の190.35近辺を安値に買われ、ロンドン時間には191円台乗せへと上昇している。ユーロポンドは0.8585近辺から0.8570割れ水準へと軟化している。ややポンド買いが優勢。3月の英CBI小売関連指標が予想外に改善しており、ポンド買いに反応した面もあった。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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