ドル円は上値重い マイナス金利解除の観測報道になお敏感に反応 米PPIはインフレの粘着性示す=NY為替序盤
きょうのNY為替市場はNY時間に入ってドル買いの動きが見られており、ドル円は一時148円ちょうど付近に上昇した。米国債利回りも上昇しているが、引き続き148円台の上値が重く、147円台半ばまで押し戻されている。
先ほど一部報道で、日銀が来週の決定会合でマイナス金利解除する方向との報道がドル円の上値を重くしているようだ。マイナス金利解除の観測報道は多数流れているが、まだ、ドル円は敏感に反応する模様。
先ほど発表の米生産者物価指数(PPI)が予想を上回り、今週のCPI同様に根強いインフレを示したことがドル買いの反応に繋がっている。一方、同時刻に発表になった小売売上高は前月比0.6%増に改善。予想は下回ったものの個人消費の底堅さを示している。
来週のFOMC前の最後の主要指標となったが、今回の結果を受けて短期金融市場では、6月利下げ開始の確率を若干下方修正している。ただ、70%超の確率で推移しており、今年の累計の利下げ幅も0.75%ポイントで織り込んでいる状況に変化はない。
今週のインフレ指標は予想を上回り、米インフレの粘着性示したものの、「年内利下げの可能性は認めるものの、もう少しデータを確認したい」というFRBのスタンスに大きく変化はないのかもしれない。
日本時間23時のNYカットでのオプションの期日到来は147.00円に観測されている。
14日(木)
147.00 (25.6億ドル)
15日(金)
147.00 (13.0億ドル)
149.00 (11.1億ドル)
18日(月)
146.50 (10.0億ドル)
USD/JPY 147.70
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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