アジア株 上海株は小動き、CPI上昇続かないとの見方 春節で財布のひも一時的に緩んだだけ
アジア株 上海株は小動き、CPI上昇続かないとの見方 春節で財布のひも一時的に緩んだだけ
東京時間14:00現在
香港ハンセン指数 16558.82(+205.43 +1.26%)
中国上海総合指数 3052.28(+6.26 +0.21%)
台湾加権指数 19673.48(-111.84 -0.57%)
韓国総合株価指数 2664.76(-15.59 -0.58%)
豪ASX200指数 7704.80(-142.17 -1.81%)
インドSENSEX30種 73856.25(-263.14 -0.36%)
アジア株はまちまち。
香港株は大幅続伸。JDドットコムや美団、テンセントホールディングスなどハイテク関連が上昇している。香港10大民間住宅団地の取引件数が先週末に37件と前週比48%増加、およそ3年ぶり高水準に達したとの報告が材料視されており、新世界発展や恒基兆業地産、九龍倉置業地産投資、長江実業集団、新鴻基地産発展など不動産株も総じて上昇している。先月末に政府が不動産過熱抑制策を撤廃して以降、香港では住宅取引が活発化している。ただ、消費者心理は改善しておらず、規制撤廃の効果は一時的だろう。
上海株は小幅高。先週末に発表された2月の消費者物価指数は春節連休中の支出増加を受け5カ月ぶりにプラスに転じた。ただ、長引く不動産不況などで消費者心理は改善しておらず、CPI上昇は一時的との見方。多くの人は財布のひもを再び締めるだろう。生産者物価指数は予想以上に減少し17カ月連続でマイナスとなった。
不動産セクターや個人消費押し上げに焦点を当てた強力な支援策が必要になるが、中国首相は「今年も大規模支援策は必要ない」と述べている。本日、全人代が閉幕するが今年から首相は会見を開かない。
豪州株は大幅反落、先週末に史上最高値を更新したことから金曜日の米株下落をきっかけに利益確定売りが強まっている。台湾株とインド株も前週末に史上最高値を更新したことから利益確定売りに押されている。
インドのモディ首相は、インド経済を世界5位から3位の規模に押し上げるとして、総額150億ドル規模のインフラ事業を発表した。

執筆者 : MINKABU PRESS
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