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ドル円は一時146円台半ばまで下落 米雇用統計が落ち着き示す=NY為替概況

今日の為替 

 きょうもNY為替市場はドル売りが優勢となり、ドル円は一時146円台半ばまで下げ幅を拡大する場面が見られた。本日の米雇用統計を受けてドルは下げを加速させていた。失業率が2年ぶりの水準まで悪化し、平均時給も伸びが緩んでいた。ただ、非農業部門雇用者数(NFP)は27.5万人増と底堅さを示しており、力強さが失われたわけではないが、雇用の落ち着きは示していた。

 今週はパウエルFRB議長の議会証言が行われていたが、利下げには前向きな姿勢を示していたものの、データをもう少し確認したい姿勢を強調していた。本日の米雇用統計はそのFRBのスタンスに変化を与えるほどの内容ではないものの、少なくとも年内の利下げ期待は正当化する内容と思われる。短期金融市場では6月の利下げ開始を完全に織り込む動きが見られ、年内4回、計1.00%ポイントの利下げを完全に織り込む動きも一時見られていた。

 ドル円は本日の下げで100日線を下抜けており、来週以降、FOMCや日銀決定会合に向けて調整色を強めるか警戒される。来週は米消費者物価指数(CPI)の発表も予定されている。本日の200日線が146円台前半に来ており、目先の下値メドとして意識。

 ユーロドルは一時1.0980ドル近辺まで上昇した。ただ、1.10ドルには慎重な雰囲気もある。きょうの米雇用統計を受けて、FRBの6月の利下げ開始への期待を市場は高めているが、ECBも前日の理事会を受けて6月利下げ開始の期待が高まっている。本日も何人かのECB理事の発言が伝わっていたが、6月利下げの観測を肯定する発言も出ていた。ビルロワドガロー仏中銀総裁は4月の可能性まで言及していた。

 ただ、ペースは緩やかになると見られており、6月に利下げを開始し、年内は計1.00%ポイントの利下げが織り込まれている。

 ポンドドルは1.29ドル手前まで一時上昇。昨年7月以来の高値水準。ポンドは対ユーロでも上昇している。前日のECB理事会、そしてパウエルFRB議長の議会証言と本日の米雇用統計を受けて、FRBもECBも6月の利下げ開始が有力視され始めている。一方、英中銀は8月の利下げ開始がコンセンサスとなっており、その差がポンドを支えているようだ。ポンドはG10通貨の中で唯一、ドル高に逆らった通貨となっている。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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