ECB、利下げペースは慎重姿勢に留まるとの見方=NY為替
きょうの為替市場はNY時間に入ってややドル売りの動きが出ており、ユーロドルは1.0865ドル近辺に上昇している。きょうの上昇で200日線を上放れる展開が見られており、リバウンド相場の流れは継続している。
ユーロに関しては今週のECB理事会が最注目となりそうだ。今回は据え置きが確実視されているが、利下げ時期について初の議論が行われると見られている。ただ、各国間でインフレの状況に違いがあり、意見は分かれるものと見られ慎重姿勢を維持する可能性が高いと見られている。
ラガルドECB総裁は、インフレ見通し、コア物価、金融政策の伝達というECBの3本柱のアプローチに回帰する可能性が高く、恐らく早い段階で決定したり約束したりするのは適切ではないとの結論に達するだろう。
エコノミストは4月の利下げを完全否定することはできないとしながらも、6月に最初の利下げを実施するとの予想が多く、年内は計0.75%ポイント、3回の利下げが予想されているようだ。
EUR/USD 1.0862 EUR/JPY 163.43 EUR/GBP 0.8553
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。