ドル買い先行も次第に落ち着く、米ＧＤＰ改定値発表など控えて＝ロンドン為替概況

ドル買い先行も次第に落ち着く、米ＧＤＰ改定値発表など控えて＝ロンドン為替概況

　ロンドン市場は、ドル買いが先行も次第に落ち着く展開。東京市場ではＮＺ中銀の政策金利据え置きをきっかけにＮＺドルが売られ、対ドルでの値動きがドル買い圧力を波及させていた。ロンドン序盤もその流れを受けてドルが全般的に上昇。ドル円は150.80近辺に買われ、今年に入ってからの高値150.89近辺に接近した。ユーロドルは一時1.08台割れへと軟化。ポンドドルは1.2620付近へと下押しされた。ただ、米１０年債利回りは４．２８％付近から４．３０％付近での上下動と方向性に欠けている。次第に、ドル買いの動きも落ち着いてきている。このあとのＮＹ市場では米ＧＤＰ改定値が発表されるほか、一連の米金融当局者の講演イベントなどが予定されている。米株先物が時間外取引で軟調に推移するなど、イベント前の調整の面も指摘される動きとなっている。

　ドル円は150円台後半での取引。東京午前につけた150.38近辺を安値に、その後は買いが優勢となった。ＮＺ中銀の政策金利据え置きを受けたＮＺドル/ドルの下落がドル買い圧力として波及した面があった。ロンドン序盤には150.80付近へと上昇、今年に入ってからの高値150.89レベルに接近した。足元では、上昇一服となり150円台後半で推移している。

　ユーロドルは1.08台前半での取引。東京朝方の1.0847近辺を高値に売られる展開。ロンドン序盤には一時1.0797近辺と1.08台割れとなる場面があった。その後は下げ一服となっている。ユーロ円は東京市場で163円付近から163.20付近で揉み合ったあと、ロンドン時間に入ると売りに押されている。一時162.75付近まで下落。足元では163円挟みの水準に下げ渋り。対ポンドでは目立った方向性を示していない。ユーロ圏景況感が一段と悪化したが、反応薄だった。

　ポンドドルは1.26台半ばでの取引。東京朝方の1.2688近辺を高値に売られている。ロンドン序盤には1.2622近辺まで安値を広げた。その後は1.26台半ばに下げ渋っている。ポンド円は東京朝方の190.98近辺を高値に上値重く推移。ロンドン時間には一段と下げて安値を190.27近辺に広げている。足元では190円台半ばへと小反発。ユーロポンドは0.8550-60レベルでの揉み合いが続いており、方向性には乏しい。

minkabu PRESS編集部 松木秀明