トレックスが下落 好決算も一時３桁回復で達成感か＝米国株個別

（NY時間10:51）（日本時間00:51）
トレックス＜TREX＞　93.01（-1.85　-1.95%）

　ウッドデッキなどの建築資材を手掛けるトレックス＜TREX＞が前日引け後に１０－１２月期決算（第４四半期）を発表。１株利益、売上高とも予想を上回ったほか、ＥＢＩＴＤＡも予想を上回った。ガイダンスも公表し、予想を上回る第１四半期の売上高見通しを示している。

　同社は声明で「第４四半期の売上高は事前ガイダンスのレンジ上限を上回ったが、それは２４年度に向けて製品に対する旺盛な需要を反映している」と述べた。今回の決算はウッドデッキ業界における同社の競争力を明確にし、環境政策と人的資源が同社の成長軌道に好影響を与えていることを示した。

　ただ、好決算ではあったものの株価は下げに転じている。取引開始直後は買い先行で始まり、一時１０１ドル台まで上昇。同社株は昨年１０月安値から上昇トレンドが続いて来たが、決算を受けて３桁を一時回復したことで達成感からの利益確定売りが出ているのかもしれない。

（１０－１２月・第４四半期）
・1株利益（調整後）：0.20ドル（予想：0.19ドル）
・売上高：1.96億ドル（予想：1.93億ドル）
・EBITDA（調整後）：4110万ドル（予想：4010万ドル）
・EBITDAマージン：21％（予想：20.6％）

（１－３月・第１四半期見通し）
・売上高：3.60～3.70億ドル（予想：3.07億ドル）

（通期見通し）
・売上高：12.15～12.35億ドル
・EBITDAマージン：30.0～30.5％（予想：30.5％）

【企業概要】
米国内外において、卸売業者・代理店・木材小売業者向けに、木製デッキ・鉄骨デッキ・レール・屋外照明等を開発・製造・販売する。アフターサービスも手掛ける。

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美