ダウ先物は小幅高 現在の勢いの持続性に注目=米国株
米株価指数先物(3月限)(NY時間08:53)(日本時間22:53)
ダウ先物 39195(+6.00 +0.02%)
S&P500 5104.00(+2.50 +0.05%)
ナスダック100先物 18012.75(+21.75 +0.12%)
米株価指数先物市場でダウ先物、S&P500、ナスダック100とも小幅高で推移している。先週はエヌビディア<NVDA>の決算が米株式市場の高値を再び押し上げたが、投資家は現在、インフレリスクが長引く中で、AIに焦点を合わせた現在の勢いが持続できるかどうかに注目している。先週のエヌビディアの決算は、半導体、IT、そして市場全体を上昇させた超大型決算報告で、贈り物のような存在となっている。
「米株価指数は23年10月安値から20%超上昇しているが、どこかで一息つくと予想している。今週のPCEデフレータがインフレの粘着性を示せば、市場の熱狂を冷ますきっかけになるかもしれない」といった声も出ている
「しかし、市場はFRBによるソフトランディングを期待しており、FRBの利下げ開始が長引けば長引くほど、そのハッピーエンドへのリスクは高まる。ただ、FRBはインフレ抑制に失敗した1970年代のようなストップ・アンド・ゴーの金利引き締めを繰り返したくはないことをよく理解している」とも語った。
アマゾン<AMZN>がきょうからダウ採用銘柄に加わる。ウォルグリーン<WBA>が除外。ダウ平均はS&P500やナスダックといった時価総額ベースの株価指数ではなく、株価をダウ除数で割る平均株価となっている。今回、eコマースの巨人が加わることで、ダウ平均のITと消費者小売へのエクスポージャーが高まるが、株価指数に連動させるパッシブ運用にダウ平均を採用しているファンドも少ないことから、大きな影響はないものと見られている。
バフェット氏率いるバークシャー・ハサウェイ<BRK.B>が時間外で上昇。24日土曜日に10-12月期決算を発表し、営業利益が予想を上回った。金利上昇と穏やかな天候で、保険引受利益と投資利益の増加に助けられた。
ドミノ・ピザ<DPZ>が時間外で上昇。取引開始前に決算を発表し、米既存店売上高が予想を上回ったほか、1株利益も予想を上回った。また、同社の取締役会は四半期配当の増配を発表したほか、10億ドルの自社株買いプログラムの追加も承認した。
小型宇宙船や月面アクセスサービスを手掛けるインテュイティブ・マシーンズ<LUNR>が急反落。先週、無人着陸船「オデュッセウス」が月面着陸に成功し、買いが強まっていたが、横向きに着陸した可能性が高く、歴史的なミッションに疑問を投げかけている。
なお、本日の引け後の決算はズーム・ビデオ<ZM>が予定されている。
(NY時間09:03)(日本時間23:03)時間外
バークシャー<BRK/B> 425.95(+8.73 +2.09%)
ドミノ・ピザ<DPZ> 461.25(+27.60 +6.36%)
インテュイティブ・マシーンズ<LUNR> 7.48(-2.11 -22.00%)
アップル<AAPL> 182.39(-0.13 -0.07%)
マイクロソフト<MSFT> 411.22(+0.88 +0.21%)
アマゾン<AMZN> 176.11(+1.12 +0.64%)
アルファベット<GOOG> 144.00(-1.29 -0.89%)
テスラ<TSLA> 192.68(+0.71 +0.37%)
メタ<META> 483.25(-0.78 -0.16%)
エヌビディア<NVDA> 797.04(+8.87 +1.13%)
AMD<AMD> 177.88(+1.36 +0.77%)
イーライリリー<NVDA> 771.00(+1.46 +0.19%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。