ドル円は150円台半ばでの推移 ドルを積極的に売る理由もなし=NY為替
ドル円は150円台半ばでの推移となっている。きょうの為替市場でドルが下に往って来いの展開となる中、ドル円はロンドン時間に一時150円ちょうど付近まで下落したものの、NY時間に入って150円台半ばに上昇している。一時150.65円近辺まで上昇。
この日の米新規失業保険申請件数が米労働市場の強さを示したことで、ドル買いの反応が見られた。この日発表の欧州の経済指標が強い内容だったことで、ドルはロンドン時間に対欧州通貨で下落し、対円でも軟調な動きを見せていた。
ただ、FRBの早期利下げ期待が大きく後退する中で、ドルを積極的に売る理由もない。その雰囲気の中でドル円も下値を支えられているが、150円を上放れようとする動きまではまだ見られていない状況。財務省の介入警戒感も根強いが、過度な変動をしているわけでもないことから、口先介入はありそうだが、実弾介入まではまだ余地はあると見られているようだ。
本日はジェファーソンFRB副議長の発言が伝わっていたが、利下げに前向きな言及もあったものの、早期の行動には消極的な姿勢を示していた。他のFOMC委員と同様に証拠が必要との認識のようだ。
USD/JPY 150.52 EUR/JPY 162.83
GBP/JPY 190.26 AUD/JPY 98.52
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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