現状から利下げ競争はECBが最も早そう=NY為替
きょうのユーロドルは一時1.07ドルを割り込む場面が見られたものの深掘りすることもなく、1.07ドル台での推移が続いている。ただ、積極的に買い戻そうという気配もない。
本日はマクルーフ・アイルランド中銀総裁の発言が伝わっていたが、「ディスインフレが順調に進行しており、2%目標を持続的に達成できると確信している」と述べていた。エネルギー価格の衝撃やその他の圧力が薄れる中で、欧州全域でディスインフレが幅広く進行しているという。
前日の米消費者物価指数(CPI)を受けてFRBの早期利下げ期待が一気に後退し、コンセンサスは7月以降の利下げ開始に変化している。その一方、短期金融市場では6月までのECBの利下げを完全に織り込んでいる状況。また、この日発表の英消費者物価指数(CPI)は予想を下回ってはいたものの、英中銀の利下げシナリオはまだ明確に見えていない。
現状から利下げ競争はECBが最も早そうな状況にはある。
EUR/USD 1.0728 EUR/JPY 161.38 EUR/GBP 0.8539
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。