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ドル円、一時145円をうかがう展開も伸び悩む=NY為替概況

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ドル円、一時145円をうかがう展開も伸び悩む=NY為替概況

 きょうのドル円は買いが強まり、一時145円をうかがう展開も見られていた。この日の日銀決定会合を受けて円安が強まっている。政策が予想通りに据え置かれたほか、植田総裁の会見でも先行きに明確なヒントが示されなかった。市場の一部にはマイナス金利解除に向けた何らかのメッセージが出るのではとの期待もあったが、非常に中立的な会見であったことから、円ロングを一旦切り離す動きが活発化したようだ。

 植田総裁は1月会合の政策修正について聞かれ「そこまでに入ってくる情報次第」と切り返し、出口の対応についても「確度の高い姿を示すことは困難」と述べている。

 ドル円は本日の日銀会合を経た動きで、200日線で反転した格好となっている。目先は145円台を回復し、本日146.30円付近に来ている21日線の水準を試すか注目される。ただ、市場のFRBの利下げ期待が根強い中でドルの上値も重く、ドル円の買い戻しも簡単ではなさそうだ。NY時間の後半には143円台に伸び悩んでいる。

 ユーロドルは買い戻しが優勢となり、1.09ドル台後半まで上昇。米国債利回り低下とドル売りが優勢となる中で、ユーロドルは再び上値を試す展開が見られている。1.10ドル台では売り圧力も強まりそうだが、試しそうな気配だ。

 ECB理事が利下げ期待に否定的な見解を継続していることもユーロをサポートしている。本日はカザークス・ラトビア中銀総裁の発言が伝わっていたが、インフレに対する勝利宣言は時期尚早としたうえで、賃金の伸びが確実に鈍化し、インフレに新たなリスクが生じないよう、ECBは政策金利を現行水準に維持する必要があるとの認識を示していた。「より高く、より長く」を示唆している。

 本日は11月のユーロ圏消費者物価指数(HICP)確報値が発表になっていたが、速報値とほぼ同水準となった。総合インフレは2%台まで鈍化してきているが、コアインフレはなお前年比3.6%と高水準で推移しており、ECBが利下げを許容するには不十分と見られている模様。

 ポンドドルも買い戻しが優勢となっており、一時1.27ドル台半ばまで上昇した。目先は上値を拒んでいた1.28ドルちょうどの付近の売りオーダーを突破できるかだが、上向きの流れは継続しており、その可能性は十分にありそうだ。

 英中銀はタカ派色を堅持しているものの、市場はここ数カ月、英中銀のレトリックよりも、むしろハードデータに注目してきた。その意味でも明日の英消費者物価指数(CPI)は最注目となる。予想を下回るようであれば、市場は来年の利下げ期待を変えない。一方、予想を上回るようであれば、英中銀のタカ派なレトリックにも少し耳を傾けるかもしれない。

 総合指数は前年比4.3%への鈍化が見込まれ、コア指数は5.5%への低下が予想されている。ただし、英中銀が注視しているサービス・インフレは6.6%に留まることが予想されている。

*英消費者物価指数(11月)20日16:00
予想 0.2% 前回 0.0%(前月比)
予想 4.3% 前回 4.6%(前年比)
予想 5.5% 前回 5.7%(コア・前年比)
予想 6.6% 前回 6.6%(サービス・前年比)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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