【これからの見通し】米英欧各中銀の会合を通過、ドル安と円高の流れに
【これからの見通し】米英欧各中銀の会合を通過、ドル安と円高の流れに
今週は米FOMC、英MPC、ECBなど主要中銀の年内最後の金融政策会合が実施された。パウエルFRB議長が利下げ開始について議論を始めているとの爆弾発言、FOMCメンバーの金利予測では来年75bp利下げが示された。その一方で、ECB理事会や英中銀金融政策委員会(MPC)では、利下げの議論は時期尚早との従来からの姿勢が確認された。対照的な内容に、ドル売りの流れが強まっている。
残るは来週19日の日銀決定会合となる。植田日銀総裁が、年末から来年にかけてチャレンジングになる、との意味深な発言をしたことが、市場でのマイナス金利早期解除観測を高めた経緯がある。その後に関係者報道で早々のマイナス金利解除については否定されたが、上記の米FOMCのハト派転換を受けて、日米金利差縮小観測が根強く残っている。ドル円は乱高下しつつも、足元では下値を模索する動きとなっている。
ただ、思惑はともかく、絶対的な日米や日欧金利差はキャリー取引の誘因となり得る。今週は円相場が乱高下したことから、ある程度は投機筋の円売りポジションが縮小しているものと想定される。ドル円やクロス円の下値拾いを考える投資家はそれなりに存在するであろう。一方で、来週に日銀の出口開始的な動きが示唆されるようだと、再び円買いが盛り上がり、円高方向への水準訂正が起こりそうだが、日銀会合はどうなるか。来週はクリスマスの前の週とあって、もう一波乱あることも想定しておきたい。
この後の海外市場で発表される経済指標は、独仏ユーロ圏、英国、米国などのPMI速報値(12月)、ユーロ圏貿易収支(10月)、カナダ住宅着工件数(11月)、カナダ国際証券取扱高(10月)、カナダ卸売売上高(10月)、ニューヨーク連銀製造業景気指数(12月)、米鉱工業生産指数(11月)、対米証券投資(10月)など。
発言イベント関連は、ECB理事会を通過したことでECB当局者発言が多く予定されている。 ホルツマン・オーストリア中銀総裁、センテノ・ポルトガル中銀総裁、スロベニア中銀総裁、エストニア中銀総裁、リトアニア中銀総裁、クロアチア中銀総裁など。ラムスデン英中銀副総裁、マックレム加中銀総裁などの発言機会も予定されている。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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