ドル売り優勢、米債利回り低下とともに 米消費者物価指数の発表控えて=ロンドン為替概況
ドル売り優勢、米債利回り低下とともに 米消費者物価指数の発表控えて=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、ドル売りが優勢。米消費者物価指数の発表をNY序盤に控えて、米債利回りが低下していることに反応。ポンドドルにとっては、英雇用統計で賃金の伸び率が予想を上回ったことが買いを誘う面もあった。1.22台後半から一時1.2308近辺まで買われた。ユーロドルにとっては、11月独ZEW景況感指数が予想を上回り、7カ月ぶりのプラス圏に浮上したことが買いにつながった。1.07ちょうどを挟む揉み合いを上放れると、一時1.0730付近まで買われた。そのなかで、ドル円は前日NY市場での乱高下のあとは151円台前半で静かな取引が続いている。クロス円は堅調。ユーロ円は162円台前半から後半へ、ポンド円は186円台前半から後半へと水準を上げている。ただ、ロンドン昼に向けて、ドル安や円安の勢いは一服してきている。日本時間午後10時半の米消費者物価待ちになっている。前年比+3.3%と前回の+3.7%から伸びが鈍化する予想となっている。
ドル円は151円台後半での取引。前日NY市場で151.90台まで買われたあと、一気に151.20付近に下落する場面があった。しかし、すぐに151円台後半へと買い戻された経緯がある。東京市場から引き続きドル円は揉み合い商状となっている。151.50台から151.70台での狭いレンジにとどまっている。米債利回りの低下には反応薄。
ユーロドルは1.07台前半での取引。東京市場では1.07付近での揉み合いが続いた。ロンドン序盤にはポンドドルの上昇とともに買われている。11月独ZEW景況感指数が予想を上回ったことでさらに買われ、高値を1.0730付近に伸ばしている。ユーロ円はユーロドルとともに買われ、162.20台から162.75近辺に高値を伸ばしている。対ポンドではユーロ売りが先行も、その後は切り返して買われている。
ポンドドルは1.22台後半での取引。東京市場で1.2270-80レベルでの揉み合いが続いたあと、ロンドン早朝に発表された一連の英雇用統計で、賃金の伸び率が予想を上回ったことに反応。1.23台乗せから一時1.2380近辺に高値を伸ばした。ポンド円も買われている。186円台前半から一時186.70付近に高値を更新。ユーロポンドは売りが先行して0.8704近辺まで下押しされた。その後は、反発に転じると高値を0.8726近辺に伸ばした。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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