ややドル売りの動き、明日の米CPI発表控えて ドル円は151円台後半=ロンドン為替概況
ややドル売りの動き、明日の米CPI発表控えて ドル円は151円台後半=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、ややドル売りの動きが入っている。明日の米消費者物価指数(CPI)の発表を控えて調整が入りやすいなか、米10年債利回りが小幅低下したことに反応している。ユーロドルは1.06台後半で揉み合うなかで、一時1.07台乗せ水準まで買われた。ポンドドルも1.22台前半でじり高の動きを示す中で、一時1.2250台まで買われる場面があった。クロス円の上昇圧力もみられ、ユーロ円は162円台前半、ポンド円は185円台後半で底堅く推移している。ドル円は東京市場からの買いの流れを受けて、一時151.86近辺まで上昇、年初来高値を更新した。昨年10月21日の151.95レベル以来の高値水準。この時は政府・日銀が大規模介入を実施していたが、きょうは静かな値動きが続いている。鈴木財務相は型どおりの円安けん制コメントを発したが、反応は限定的だった。この日は目立った経済指標発表予定はなく、欧州株が堅調に推移し米債利回りがやや低下するなかで、為替市場は小動きにとどまっている。
ドル円は151円台後半での取引。東京朝方につけた151.37近辺を安値に、その後は堅調な足取りを示している。ロンドン序盤には一時151.86近辺と年初来高値を更新した。ただ、昨年10月に大規模介入が実施された時の高値151.95レベルに接近したこともあって、一段の買いには慎重になっているようだ。
ユーロドルは1.07付近での取引。東京市場でつけた1.0681近辺を安値に、ロンドン市場では買いが優勢となっている。一時1.0701近辺まで買われる場面があった。ユーロ円は東京午前に161.71近辺を安値に、その後はじりじりと上昇。ロンドン序盤には162.37近辺に高値を伸ばした。対ポンドではややユーロ売りが入っている。
ポンドドルは1.22台半ばでの取引。東京市場でつけた1.2211近辺を安値に、ロンドン市場ではやや買いが入っている。一時1.2256近辺に高値を更新した。その後も底堅く推移している。ポンド円は東京午前の184.95近辺を安値にじりじりと水準を上げている。ロンドン序盤には185.91近辺に高値を更新。その後も高止まりしている。ユーロポンドは0.8740付近から0.8730付近へと小安い。ポンドにとっては15日に発表される英消費者物価指数が注目材料。前年比の伸びは5%を下回ることが予想されている。また、この日は英内閣改造が実施されており、キャメロン元首相が外相に指名された。ハント財務相は留任。問題発言が多かったブラヴァマン内相は解任され、クレバリー氏が新内相に指名されている。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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