ドル円151円台前半で膠着、ユーロドル上値重い 一連の米経済指標発表やFOMC控えて=ロンドン為替概況
ドル円151円台前半で膠着、ユーロドル上値重い 一連の米経済指標発表やFOMC控えて=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、調整的な動き。米FOMCの結果発表、パウエルFRB議長会見、その前には米ADP雇用統計やJOLTS求人件数、ISM製造業景気指数などの発表を控えており、ややドル買いが優勢になっている。ユーロドルは1.0580付近を高値に1.0540付近へと軟化。ポンドドルはロンドン朝方に発表された英住宅価格が予想外の伸びを示したことで1.2160付近へ買われたあとは、ドル買いに押されて1.2130付近に下げている。ドル円は151.20付近に膠着している。東京時間に神田財務官が為替介入について「スタンバイ」できていると発言しており、ドル円の上値を抑えた。クロス円も上値が重い。ユーロ円は160円付近が重くなると159.50割れ水準へと軟化している。ポンド円はいったん184円付近まで買われが、その後は183.50割れ水準へと下押しされている。米債利回りは小幅低下。原油先物は下げ渋り。米株先物は調整売りに押されている。
ドル円は151円台前半での取引。東京朝方につけた151.68近辺を高値に、その後は上値を抑えられている。昨年に大規模介入が実施されたときにつけた151.95レベルに高値が意識されるなかで、東京時間には神田財務官が為替介入について「スタンバイ」できていると発言。151.10台へと下押しされ、ロンドン時間も反発力は鈍い。米FOMC前でもあって膠着状態となっている。
ユーロドルは1.05台前半での取引。東京市場でつけた1.0581近辺を高値に上値重く推移している。ロンドン時間に入ると1.05台半ば割れから安値を1.0540付近へと広げている。ユーロ円は軟調。東京朝方の160.43近辺を高値にその後は売り一色。ロンドン時間には160円が重く、159.40付近へと下押しされている。対ポンドでもユーロは軟調。ユーロ自体の売り材料は見当たらず、調整的な動き。
ポンドドルは1.21台前半での取引。1.21台前半での揉み合いが続く中で、ロンドン朝方には1.2161近辺まで買われる場面があった。10月英ネーションワイド住宅価格が前月比+0.9%とマイナス予想から上振れしたことに反応。ただ、その後は上値が重く1.2130付近へ下げている。10月英製造業PMI確報値が下方改定され、全般的にドル買い圧力もみられている。ポンド円は183円台半ばから184円付近へと買われたあとは、売りが優勢となり183.40付近に下押しされている。ユーロポンドは0.8710台から0.8685近辺へと下げている。対ユーロではポンド買いが優勢。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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