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米利上げサイクル終了への期待が広まる中でドル売り 明日からのイベントに注目=NY為替概況

今日の為替 

 きょうのNY為替市場はドル売りが優勢となる中で、ドル円は一時148円台半ばまで値を落とした。取引が再開した米国債利回りが低下していることもドル売りに繋がっている。

 市場ではFRBの利上げサイクル終了への期待が広まる中で、前日からFRB高官の発言に敏感になっている。本日はボスティック・アトランタ連銀総裁の発言が伝わっていたが、「金利をこれ以上引き上げる必要があると思わない」と前日のFRB高官と同様に慎重姿勢を示していた。

 一部からは「明らかにトーンが変わった」との声のほか、米国債利回りの上昇がピークに達したとの見方も出ている。その意味では明日の米生産者物価指数(PPI)やFOMC議事録、そして、明後日の米消費者物価指数(CPI)が何らかの重要なヒントを与えてくれるか注目される。

 ユーロドルは買い戻しが膨らんでいる。本日の21日線が1.0605ドル付近に来ているが、その水準に到達した形となっている。ただ、ユーロに自律反発の気配はない。景気の先行きに対する不安感と来年のECBの早期利下げ観測がユーロの上値を重くしているようだ。

 IMFはきょう、最新の世界経済見通しを発表し、ユーロ圏の成長見通しを下方修正していた。2023年を0.7%、24年を1.2%とし、前回7月から下方修正している。域内最大経済のドイツの今年の成長見通しはマイナス0.5%に下方修正された。一方、フランスの成長見通しは若干の上方修正となった。

 なお、スペインの今年の成長見通しが依然域内で最も高く、2.5%を予想している。来年は1.7%の見通し。イタリアは23、24年とも0.7%の成長と前回見通しから下方修正された。

 ポンドドルも買い戻しが膨らんだ。本日の21日線が1.2265ドル付近に来ているが、その水準を上抜けており、明日以降の展開が注目される。ただ、ポンド自体に買い材料はなく、専らドルの行方に左右されている状況に変化はない。

 IMFがこの日発表した新たな予測によると、来年の英経済は高金利の影響を受けて、世界の主要国の中で最も低い成長を記録すると見られている。IMFの予測では2024年の英成長は僅か0.6%で、G7のどの国よりも低く、今年初めに発表された前回の予測値1.0%を下回った。

 IMFは今年の成長見通しは前回の0.4%から0.5%に上方修正したが、それでも昨年からは急減速している。成長鈍化は依然として、高いインフレを抑制するための英中銀の引き締め政策と、エネルギー価格高騰による交易条件の悪化の影響が長引いていることを反映しているという。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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