円安とドル安が併存、米雇用統計発表を控えて調整の動き ドル円149円付近=ロンドン為替概況
円安とドル安が併存、米雇用統計発表を控えて調整の動き ドル円149円付近=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、円安とドル安が併存。リスク選好的な値動きとなっている。ドル円は東京市場から引き続き堅調に推移しており、高値を149.07近辺まで伸ばしてきている。ユーロ円は157円台乗せから157.39近辺に高値を更新。ポンド円は181円台前半から182.05近辺まで上昇している。米10年債利回りが4.71%付近から4.75%付近まで上昇するなかで、英独債利回りも上昇している。ユーロドルやポンドドルは堅調な動き。ユーロドルは1.0530付近から1.0560台へ、ポンドドルは1.2165近辺から1.2220近辺へと上昇している。米雇用統計発表を控えて積極的な取引は手控えられているが、欧州株・米株先物がともに堅調に推移していることがリスク選好的な値動きにつながっているもよう。シュナーベルECB理事は、「インフレとの闘いの最終段階は、最も困難なものに」としながらも状況次第では追加利上げの必要性を示唆した。米雇用統計発表後、日本時間7日午前11時半にはバイデン米大統領が雇用統計について発言する予定で、注目されている。
ドル円は149円付近での取引。東京朝方の148.36近辺を安値に、ほぼ一方通行で買われている。足元では高値を149.07近辺に伸ばしている。米10年債利回りは4.71%付近から4.75%付近まで上昇した。
ユーロドルは1.05台半ばでの推移。前日の上昇からやや調整が入り、ロンドン朝方には1.0532近辺まで軟化。その後は買いが優勢となり高値を1.0563近辺に更新している。ユーロ円は堅調。ドル円とともに買われて156円台半ばからロンドン午前には157.40近辺に高値を伸ばした。対ポンドではやや売りに押されている。欧州株や米株先物・時間外取引が堅調に推移しており、リスク選好的な面も指摘される。
ポンドドルは1.22付近での取引。ロンドン朝方には1.2164近辺まで下押しされたが、その後は買いに転じている。足元では高値を1.2220近辺に更新している。ポンド円は181円割れ水準からほぼ一方通行で買われている。ロンドン時間に入ると騰勢を強めて、182.08近辺に高値を伸ばした。ユーロポンドは0.8660付近から0.8640付近へと軟化しており、ポンド買いが優勢。米雇用統計発表を控えて、ポジション調整主導の展開となっている。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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