ドル買い優勢、あすの米消費者物価指数控え、ドル円は147円手前へ=ロンドン為替概況
ドル買い優勢、あすの米消費者物価指数控え、ドル円は147円手前へ=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、ドル買いが優勢。明日の米消費者物価指数の発表控えて、前日のドル売りに調整が入っている。ドル円は前日海外市場での146円台前半からじりじりと買い戻される流れとなっている。ロンドン中盤にかけては一時146.98近辺と、147円の大台手前まで高値を伸ばした。ユーロドルは東京午前に1.0769近辺まで買われたあとは売りに転じている。ロンドン序盤には1.0712近辺に安値を更新。ポンドドルはロンドン朝方につけた1.2530近辺を高値に、その後は売りに押されて1.2463近辺に安値を更新。ユーロ対ポンドではポンド買いが先行したあと、すぐにユーロ買いに方向転換している。この日発表された英雇用統計では賃金の伸びが依然として高水準である一方、雇用者数は減少、失業率は上昇となっていた。ポンドは一瞬、賃金上昇に反応も、すぐに売り戻されていた。次期英中銀副総裁となるブリーデン氏の議会証言では、「インフレ期待に関する見通しがカギ、現在までの引き締めのインパクトを精査している」などと現状を分析しきれていない印象を受けた。また、9月独ZEW景況感指数は2か月連続の改善となり、ユーロ相場の下支えとなっていた。ただ、現状指数が悪化しており、厳しい経済状況は続いている。
ドル円は146円台後半での取引。前日海外市場での下げのあと、下げ渋りとなっている。東京市場で146.44近辺の安値をつけたあとは買いの優勢となり、ロンドン中盤には146.98近辺に高値を更新している。ただ、現時点では147円台乗せには至らず。米10年債利回りは4.29%台から4.26%台まで一時低下。足元では4.28%台で推移とやや低下傾向。
ユーロドルは1.07台前半での取引。東京午前に一瞬つけた1.0769近辺を高値に、その後は上値重く推移している。ロンドン序盤に1.0712近辺に安値を広げ、その後の反発力は鈍い。ユーロ円は157.78近辺を高値にロンドン時間は売りが優勢。一時157.19近辺に安値を広げた。足元では157円台前半で下げ渋り。対ポンドではユーロ売りが先行も切り返してユーロが堅調に推移している。
ポンドドルは1.24台後半での取引。ロンドン朝方につけた1.2530近辺を高値に、その後は売りに押されている。1.2463近辺まで安値を広げている。ポンド円は東京市場で183.94近辺まで買われたあとは、売りに転じている。ロンドン序盤に182.95近辺に安値を更新。その後は183円台前半で下げ一服。ユーロポンドは0.8570付近に下げたあと、0.8600付近まで上昇。ロンドン時間には総じてポンドが軟調に推移している。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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