アジア株 上海株は続落、米中対立激化 米国がHUAWEIチップを調査 香港は暴風雨警報「最高レベル」で午前の取引中止
アジア株 上海株は続落、米中対立激化 米国がHUAWEIチップを調査 香港は暴風雨警報「最高レベル」で午前の取引中止
東京時間11:00現在
香港ハンセン指数 18202.07(暴風雨警報「最高レベル」で午前の取引中止)
中国上海総合指数 3111.75(-10.60 -0.34%)
台湾加権指数 16523.02(-96.12 -0.58%)
韓国総合株価指数 2539.47(-8.79 -0.34%)
豪ASX200指数 7139.90(-31.12 -0.43%)
アジア株は下落、中国景気減速懸念に加え米中対立激化が再燃している。
米商務省が中国製HUAWEIチップを調査中だと明かした。我々は米国の安全を保護するために適切な行動をとることを躊躇しないとコメント。先日は中国が情報漏洩の恐れがあるとして中国政府機関での米アップルのiPhoneの使用を禁止したと報じられた。米国が半導体の対中輸出規制を強化し、中国もさらなる対抗措置をとるとの見方が広がっている。人民元安も懸念材料。オンショア人民元は対ドルでおよそ16年ぶり、オフショア人民元は昨年10月以来の安値をつけている。
もっとも、週末を前に積極的な売買は手控えられており、下値は限定的。また、米中が対立しているのは今に始まったことではないため、さほど材料視されていない。
中国重要指標を控え警戒感も高まっている。今週末には中国8月の消費者物価指数と生産者物価指数が発表される。来週には新築住宅価格に不動産投資、固定資産投資、失業率、鉱工業生産、小売売上高いっせいに発表される。また、中期貸出制度(MLF)1年物金利も公表される。2.50%に据え置くとの見方が多いものの、一部では2.40%に引き下げと予想する声も。
上海株は続落。不動産やエネルギー、コミュニケーションサービス、金融株が総じて下落している。
香港市場は暴風雨警報「最高レベル」発令のため午前の取引を中止。きのう夜中には1884年以来、観測史上最大1時間当たり158ミリの非常に激しい雨が降った。

執筆者 : MINKABU PRESS
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