ドル円は143円台前半推移続く、明日の米CPIをにらむ展開=東京為替概況
ドル円は143円台前半推移続く、明日の米CPIをにらむ展開=東京為替概況
ドル円は143円台前半での推移となった。明日の米消費者物価指数(CPI)を前に様子見ムードが広がった。昨日の海外市場ではリスク警戒の動きがやや優勢となったが、ドル円はドル買いと円買いが交錯し動きにくい展開となった。143円30銭台で東京朝を迎えると、朝方は調整の動きから143円10銭前後を付けたが、その後143円40銭前後に買い戻しが入るなど一方向の動きにならず。午後は米10年債利回りが4.02%前後から4%を割り込んだこともあって、ややドル売りとなり、東京午前の安値に並んだが、そこらかの売りには慎重となった。
ユーロドルは1.0952-79の27ポイントレンジ。こちらも大きな方向性は見られず。ユーロ円は157円00銭を挟んでの推移となった。
若干動きが出たのがオセアニア通貨で、対ドル、対円で一時買われた。中国消費者物価指数のマイナス転は相場に大きな影響を与えず。中国人民銀行の中心レート元高設定や、介入と見られる中国国有銀行のドル売り元買いなどに加え、中国当局の景気支援への期待感などが買いにつながった。NZドルに関しては午前にNZ中銀が発表した2年インフレ見通しが前回から小幅ながら上昇したことなども買いにつながっている。豪ドル円は朝の93円50銭台から94円台をトライ、大台を超えた後は少し調整が入って93円80銭前後。
NZドル円は86円70銭割れから87円20銭に迫り、その後87円を割り込んでいる。
MINKABU PRESS 山岡和雅
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。