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ドル円は一時144.60円近辺まで上昇 フォーラムは目新しいヒントは何もなし=NY為替概況

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ドル円は一時144.60円近辺まで上昇 フォーラムは目新しいヒントは何もなし=NY為替概況

 きょうもドル円は上値追いの動きを継続し、一時144.60円近辺まで上昇する場面も見られた。ただ、本日については、これまでの円安というよりもドル高がドル円を押し上げている。

 きょうはポルトガルのシントラで開催されているECBフォーラムで日米欧英の各中銀総裁の討論会が行われていた。為替市場は売買は交錯したものの大きな動きまでは出ていない。パウエルFRB議長は「連続利上げの可能性を選択肢から外さず」とタカ派姿勢に言及する一方、植田日銀総裁は「基調インフレは目標を下回る。円は世界の政策など多くの要因に影響される」などと緩和継続姿勢を強調していた。これを受けてドル円は144.60円近辺まで上昇していたが、大方の予想通りで目新しいヒントは何もなかった。

 昨年に財務省が円買い介入を実施した145円の水準に接近しているが、145円での介入を予想する声は少ない。FRBは追加利上げ実施の可能性が高いとはいえ、利上げサイクルの終了に接近しており、日銀も時期は不明だが、次の一手は緩和解除と見られている。昨年とは状況が違い、円安のボラティリティも昨年ほどは上昇していない。

 まだ上値余地がありそうだが、米大手銀からは、FRBが2024年までに利下げを回避するシナリオなら、160円まで円安が進む可能性があるとの指摘も出ている。

 ユーロドルは1.09ドル台前半に下落。前日は節目の1.10ドルを試す動きが再び見られていたものの、上値では戻り待ちの売りが多く観測されているようだ。

 今週のユーロドルは月末、期末絡みの買いが旺盛に入り、下値を支えられているとの指摘がある一方、1.10ドルに接近するとロングポジションを解消したい意向も働き始めるとの声も聞かれる。

 そのような中、ユーロ圏のインフレデータがECBのタカ派姿勢を支持すれば、ユーロは上昇する可能性があるとの見方が出ている。今週30日金曜日の6月のユーロ圏消費者物価指数(HICP)速報値が予想を上回れば、ユーロはさらに上昇の可能性があるという。市場は、インフレ対策におけるECBの決意を信じており、高インフレはECBがより多くのことを行う可能性があることを示唆する。7月は利上げが確実視されているものの、9月についてはまだ未知数の部分が大きい。HICPが強い内容であれば、9月利上げを積極的に織り込む動きが出る可能性があるという。その場合、ユーロドルは1.10ドル台で取引されると予想している。

 コアHICPはいまのところ、前年比5.5%と前回よりもさらに高い水準が見込まれている。

*ユーロ圏消費者物価指数(速報値)(6月)30日18:00
予想 5.6% 前回 6.1%(前年比)
予想 0.3% 前回 0.0%(前月比)
予想 5.5% 前回 5.3%(コア・前年比)

 ポンドドルは戻り売りが優勢となり、1.26ドル台前半まで一時下落する場面が見られた。本日の21日線が1.2625ドル付近に来ており、その水準に一気に顔合わせしている。

 強いインフレ指標と労働指標から、市場はFRBやECB以上に英中銀の追加利上げ期待を高めており、年内にあと計1.00%の利上げを織り込む動きが出ている。しかし、最近のポンドは逆に売りで反応している。先週の想定外の大幅利上げに対してもポンドは売りの反応を見せていた。

 最近の金利の急上昇が英経済に打撃を与え、ポンドは下半期に弱含みで推移する可能性が高いとの指摘が聞かれる。主要金利の継続的な上昇は、経済活動、特に不動産市場を悪化させるだけだと指摘している。一方、英中銀は市場が期待するほど利上げを行わず、その場合、ポンドは更に上値が重くなるリスクもあるという。

 ポンドは年初から比較的安定的に推移していたが、5月以降、高インフレによる英中銀の追加利上げ観測に後押しされ、大幅に上昇している状況。G10通貨の中で好パフォーマンスのトップとなっている。その分、下げもきついと考えているようだ。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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