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米CPI受けドル売り 利上げ一時停止を確実視もシナリオは変わっていない=NY為替概況

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米CPI受けドル売り 利上げ一時停止を確実視もシナリオは変わっていない=NY為替概況

 きょうのNY為替市場、この日発表の5月の米消費者物価指数(CPI)が予想とほぼ一致し、依然として高水準ではあるものの、前回からは鈍化傾向を示した。市場では今回の米CPIを受けて、明日結果が発表されるFOMCでの利上げ一時停止を確実視しており、短期金融市場では90%以上の確率で据え置きが見込まれている。

 米CPI発表直後は米国債利回り低下と伴に為替市場はドル売りが強まり、ドル円も139円台前半に下落した。しかし、売り一巡後にドル円は140円台を回復する展開。米株が堅調に推移しており、円安の動きも出ている模様。

 市場のシナリオは変わっていない。今回のFOMCは利上げを一時停止するものの、声明や経済見通し、FOMC委員の金利見通し(ドット・プロット)、パウエル議長の会見などから、もう一段の追加利上げの可能性を示唆する見られている。市場も7月FOMCでの0.25%ポイントの利上げの確率を65%程度で見ている状況。

 FRBがタカ派色を温存すれば、ドル円は142円台までの上昇の可能性も指摘される中、ドル円は底堅い推移を続けている。

米消費者物価指数(5月)21:30
結果 0.1%
予想 0.3% 前回 0.4%(前月比)
結果 4.0%
予想 4.2% 前回 4.9%(前年比)
結果 0.4%
予想 0.4% 前回 0.4%(コア・前月比)
結果 5.3%
予想 5.2% 前回 5.5%(コア・前年比)

 きょうのユーロドルは米CPIを受けての上下動が見られたものの、全般的には買い戻しが優勢となり、一時1.08ドル台まで買い戻された。明日のFOMCの結果発表前にポジション調整のショートカバーも出ているようだ。1.08ドル台前半に来ている100日線にはなお慎重なものの、本日1.07ドル台半ばに来ている21日線は上放れる展開が見られている。

 今週はECB理事会も予定されており、利上げが確実視されているが、それにはほとんど反応しない可能性が指摘されている。ECBは木曜日に0.25%ポイントの利上げを実施し、追加利上げも示唆する可能性が高い。しかし、市場は少なくともあと2回の利上げを完全に織り込んでおり、これはユーロに大きな影響を与えないとしている。

 ECBはコアインフレがピークに達したことを認めつつも、依然としてインフレが目標を大きく上回っていることを警告し、追加利上げが必要であることを示唆すると見られている。ECBが市場価格を否定するような理由は何もないという。

 ポンドドルの買い優勢となり、1.26ドル台を回復。21日線から上放れる展開が加速し、5月高値の1.2680ドルを再び試しそうな雰囲気が出ている。

 この日の英雇用統計を受けて英中銀の追加利上げへの期待が高まっており、短期金融市場では来年までに6.00%までの利上げを50%織り込む動きが出ている。英ILO失業率(2-4月平均)は3.8%まで低下し、平均時給(賞与除く)が前年比7.2%まで上昇していた。予想以上に強い内容で、英中銀の利上げ継続への期待を裏付けている。

 一部からは、年後半には利上げが成長を圧迫し、英中銀は市場の期待ほど利上げはできないとの見方も出ているが、きょうの英雇用統計からは、短期的にその見方は受け入れ難いようだ。

英ILO失業率(2-4月)15:00
結果 3.8%
予想 4.0% 前回 3.9%

平均時給(2-4月)15:00
結果 6.5%
予想 6.1% 前回 6.1%(5.8%から修正)(前年比)
結果 7.2%
予想 6.9% 前回 6.8%(6.7%から修正)(除く賞与・前年比)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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