ドイツの5月のコアインフレは交通機関の割引によって抑制=NY為替
きょうはユーロドルが買い戻されているほか、円安の動きもありドル円も堅調に推移していことから、ユーロ円は151円台に上昇している。5月高値の151.60円付近が目先の上値メドだが、21日線を再び上放れており、上方トレンドに回帰しているようだ。
きょうはドイツの消費者物価指数の確報値が発表になっていたが、ドイツの5月のコアインフレは前回から0.5%ポイント低下の前年比5.3%に鈍化していた。ただ、これは主に交通機関の割引チケットが要因となっており、交通機関の乗車券の価格は前月比26.6%下落し、コア指数を押し下げていた。
しかし、今回の割引は2022年ほどは手厚くはないため、ベース効果によって夏場のサービスインフレは再び上昇し、6月から8月にかけて6%弱の上昇が見込まれるという。しかし、9月には再び大きく落ち込み、すでに順調に低下している財のコアインフレと合わせて、2024年半ばにはコアインフレは2%に向かって一直線に低下することが予想されるという。
EUR/JPY 151.11 USD/JPY 139.92 EUR/USD 1.0800
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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