ドル買いと円買いの動き、欧州株など軟調 ドル円一時133円台後半=ロンドン為替概況
ドル買いと円買いの動き、欧州株など軟調 ドル円一時133円台後半=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、ドル買いと円買いが優勢。欧州株や米株先物・時間外取引が軟調に推移。英独米など主要国債券利回りが低下している。米中の政治対立が懸念されていることや、このあとのNY株式市場でマイクロソフトとアルファベットといったIT巨大企業の決算が発表されることから事前にポジション調整が入る面もあるようだ。ドル円はドル買いが先行して134.47近辺まで買われたが、円買い圧力とともに134円台を割り込むと、一時133.82近辺まで安値を広げた。クロス円も総じて軟調。ユーロ円は148.60台まで買われたあとは売りに転じており、安値を147.60付近へ更新。約1円幅の下落となっている。ポンド円も167.80近辺が重くなると166.90割れ水準へと下押しされている。リスク警戒的なドル買いの動きも広がっており、ユーロドルは1.1016近辺、ポンドドルは1.2447近辺に本日の安値を広げている。このあとのNY市場では一連の米住宅関連指標や米消費者信頼感などの発表が予定されている。
ドル円は134円付近での取引。ロンドン朝方に134.47近辺まで買われる場面があったが、すぐに売りに転じるとロンドン序盤には安値を133.82近辺まで広げた。足元では134円乗せ水準に下げ渋っている。欧州株や米株先物が上値重く推移、米債利回りの低下などがドル円の上値を抑えている。
ユーロドルは1.10台前半での取引。東京午前に1.1067近辺の高値をつけたあとは売りに押される展開。ロンドン時間には1.1050付近から売りが強まると、安値を1.1016近辺まで広げている。ユーロ円はドル円とともに下押しされている。148.60付近まで買われるも、すぐに売りに転じて安値を147.60付近に広げている。対ポンドではやや売りに押されているが値幅は限定的。ビルロワデガロー仏中銀総裁は、食品インフレは下半期には低下し始める見込み、インフレは今がピークの可能性との見方を示していた。
ポンドドルは1.24台半ばでの取引。東京午前につけた1.2507近辺を高値に、その後は売りの流れが続いている。ロンドン時間には1.24台後半から1.2450割れ水準へと安値を広げてきている。ポンド円はリスク警戒の円買い圧力で167.80付近で上値を抑えられると167円台割れから166.80台まで下押しされてきている。ユーロポンドは0.8860近辺から一時0.8840台へと軟化も、その後は下げ一服。ブロードベント英中銀副総裁は、QEがインフレを煽ったことを否定も、英中銀はより早く引き締めを始めるべきだったと、これまでの英中銀の政策が最適ではなかったとの認識を示していた。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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