円買い優勢、3月コアCPIが鈍化せず 日銀政策修正の思惑くすぶる ドル円134円割れ
円買い優勢、3月コアCPIが鈍化せず 日銀政策修正の思惑くすぶる ドル円134円割れ
日本の3月消費者物価指数(生鮮食品除くコア)は+3.1%と前月から横ばい、市場予想は+3.0%に伸びが鈍化することが見込まれていた。生鮮食品エネルギー除くCPIは+3.8%と前回の+3.5%から上昇した。また、2022年度のCPIは+3.0%。1981年ぶり約41年ぶりの高水準となった。
エネルギー価格高騰に対する政府の価格抑制策の効果が出ている一方で、食料品価格の上昇は続いている。そのほか家具・家事用品、保健医療、教養娯楽も上昇した。
コアCPIが低下しなかったことから、日銀政策修正の思惑がくすぶっている。CPI発表を受け円は対主要国通貨で上昇。ドル円は134.20円台から134円台割れに。もっとも、植田日銀総裁はインフレは今年緩和する可能性が高いと指摘しており、日銀は現在の緩和策をしばらく維持する可能性が高い。
執筆者 : MINKABU PRESS
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