ペプシコが決算受け上昇 消費者は飲料やスナック菓子の価格上昇を吸収=米国株個別
ペプシコ<PEP>が上昇。取引開始前に10-12月期決算(第4四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。高インフレにもかかわらず、消費者は飲料やスナック菓子の価格上昇を吸収していることを示した。ただ、ガイダンスでは通期の1株利益の見通しは予想を下回った。
同社は回復力は続くと予想しているものの、今年後半は厳しくなる可能性があると警告。ラグアルタCEOは「物事がどのように展開するか、複数のシナリオを持っている」と述べている。
アナリストは「今回の決算は部門や地域を超えた広範な力強さによって質の高い強い数字を示した。製品価格は16%上昇したにもかかわらず、消費者の需要は引き続き極めて良好だ」と述べている。通期の見通しについては、「同社は慣例的に保守的なガイダンスを示す傾向があり、年度が進むにつれて上方修正する余地があることをよく理解しておく必要がある」と述べた。
(10-12月・第4四半期)
・コア1株利益:1.67ドル(予想:1.64ドル)
・売上高:280.0億ドル(予想:268.8億ドル)
フリトレー北米:77.1億ドル(予想:71.9億ドル)
クエーカーフーズ北米:10.6億ドル(予想:10.1億ドル)
ペプシコビバレッジズ北米:81.1億ドル(予想:79.4億ドル)
欧州:42.6億ドル(予想:41.8億ドル)
中南米:33.7億ドル(予想:32.0億ドル)
アジア太平洋オセアニア:14.8億ドル(予想:14.3億ドル)
・実質的売上高:14.6%(予想:8.3%)
(通期見通し)
・コア1株利益:7.20ドル(予想:7.26ドル)
・実質的売上高:6.0%(予想:5.1%)
(NY時間13:35)
ペプシコ<PEP> 173.82(+2.66 +1.55%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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