ポンド急落 英中銀は逆にハト派な印象 市場も利上げ見通し下方修正=NY為替
きょうのポンドは急落しており、ポンドドルは1.21ドル台まで下落している。200日線が1.21ドルちょうど付近に来ており、明日以降、試しに行くか注目される展開。
きょうは英中銀金融政策委員会(MPC)が開催され、市場の予想通りに0.50%ポイントの利上げを打ち出した。ただ、委員の投票行動が3つに別れ、ベイリー総裁を含む6人が0.50%ポイントの利上げを支持。マン委員が0.75%ポイント利上げ、テンレイロ、ディングラ両委員は据え置きを主張した。
ベイリー英中銀総裁は「インフレはピーク過ぎた可能性に言及したう上でリスクは上振れ」とし、議事要旨では、英経済はリセッションに入り、第4四半期は0.1%のマイナス成長を見込んでいた。
今回のMPCを受けて市場は、FRBやECBとは逆に、ハト派な印象を強めたようだ。来年も追加利上げを想定しているものの、利上げ幅は通常の0.25%ポイントに縮小して続けるとの見方が優勢となっている模様。短期金融市場でもターミナルレート(最終到達点)の見通しを下方修正されており、来年8月までに、政策金利ベースでの金利見通しを4.58%程度に修正している。発表前は4.68%程度だった。
GBP/USD 1.2193 GBP/JPY 168.22 EUR/GBP 0.8715
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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執筆者 : MINKABU PRESS
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