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ドル円は136円台後半 堅調な米経済指標でリスク回避のドル買いとの指摘も=NY為替前半

為替 

 きょうの為替市場はNY時間に入って、ドル円も買戻しの動きが出ており、136円台後半まで買い戻されている。ロンドン時間にはドル売りが優勢となり、ドル円も瞬間的に135円台に下落する場面も見られた。ただ、NY時間に入って、米株が続落していることもあり、為替市場ではリスク回避のドル買いが出ている模様。

 先週の米雇用統計のほか、今週に入って発表になっているISM指数などの米経済指標で予想を上回る内容が相次ぎ、それがFRBが積極利上げ姿勢転換への期待を後退させていることが背景との指摘も出ている。

 好調な米経済指標の発表が想定以上に長く続き、底堅い米経済の状態が長く示されるほど、米国が来年に景気後退に直面するのか、FRBがどの段階で利下げに転じるのかを判断しにくくなるという。

 過去数週間、明確な下落基調にあったドルは今後数週間で安定する可能性があるとも指摘している。

 ユーロドルは伸び悩む動きも見られ、1.04ドル台に値を落としている。ただ、下押す動きまではなく、1.05ドルを挟んで一進一退といった展開だ。

 次回のECB理事会で再び利上げ実施が見込まれているが、きょうはECB理事のヘロドトゥ・キプロス中銀総裁の発言が伝わり、「金利は現在、金融政策が緩和的でもなく制限的でもない中立の水準に非常に近い」と述べていた。「われわれは中立の範囲に非常に近いところにいるが、あともう1回ないしは2回の利上げがあると思う」とも語った。同総裁は理事会メンバーの中でもハト派として知られる。

 ECBは今年最後の理事会を来週に控えている。市場では0.50%ポイントの利上げが有力視されており、そうなれば、中銀預金金利は2.00%に上昇する。短期金融市場では、来年の上半期までに、中銀預金金利が現行の1.50%から3.00%程度まで上昇して、利上げサイクルは一旦停止されるとの見方で織り込んでいる。

 ポンドドルはNY時間に入って買い戻しも出ており、1.22ドル台に戻している。序盤はドル買いが優勢となったことから、1.21ドル台半ばまで下落していた。ただ、本日の200日線は1.2140ドル付近に来ているが、その水準は維持されている状況。

 この日は英小売業協会(BRC)から11月の既存店売上高が発表され、前年比4.1%増と、今年1月以来の最高となり、前月の1.2%からも伸びが加速した。市場からは、今回のBRC調査は11月の英小売売上高が引き続き回復していることを示すとの指摘も出ている。しかし、エネルギー料金に対する政府支援が早々に打ち切られ、実質所得が大きな打撃を受けるであろう来年初頭には、再び減少する可能性があるという。

 また、11月の英建設業PMIは予想を下回る内容となった。前回は商業建築の急増に牽引され、5カ月ぶりの高水準に上昇していたが、その反動が出たようだ。

 明日はカナダ中銀の政策委員会の結果が発表される。市場では利上げは確実視されているものの、利上げ幅は0.50%ポイントと0.25%ポイントで完全に見方が二分している状況。

 ただ市場は、カナダ中銀は政策金利を現行の3.75%から4.25%まで引き上げて、今回の利上げサイクルを一旦停止すると見ている。今回が0.25%ポイントであれば、追加利上げの可能性を示唆するであろう。一方、0.50%ポイントであっても、マクレム総裁は利上げサイクル終了を示唆することはないとも見られているようだ。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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