ドル買いは一服、ドル円136円台半ば=ロンドン為替概況
ドル買いは一服、ドル円136円台半ば=ロンドン為替概況
ロンドン市場では、ドル買いが一服している。前日のNY市場でドル買いが強まった流れを受けて東京市場ではドルが一段と上昇。ドル円は137円台乗せへと上昇。ユーロドルは1.04台、ポンドドルは1.21台へと再び下げた。しかし、ロンドン時間に入ると調整の流れに転じている。欧州株が軟調に取引されたことを受けて、ドル円とともにクロス円も下押しされている。また、3.60%台まで上昇していた米10年債利回りが3.56%台に低下しており、全般にリスク警戒の動きとなっている。ドル円はロンドン朝方に137.43近辺まで買われたあとは、137円台割れから136.50付近へと反落。ユーロ円は144.00近辺まで買われたあと143.50割れへと下落。ポンド円も167.50付近の高値から166.10台へと下押しされている。ポンドは対ユーロでも軟調で、前日NY市場の動きを戻している。ドル買いの動きは一服し、ユーロドルは1.04台後半から1.05台乗せ水準へと下げ渋り。一方、ポンドドルは1.22台乗せでは売りが入り、1.21台後半で上値重く推移している。ただ、いずれも前日の水準からは大きく離れず、調整含みの動きにとどまっている。
ドル円は136円台半ばでの取引。ロンドン朝方に137.43近辺まで買われたが、欧州株の軟調な動きや米債利回りの低下とともに反落。137円台割れから136.50付近へと下押しされている。ただ、東京朝方につけた安値136.29近辺には届かず、調整の範疇にとどまっている。
ユーロドルは1.05付近での取引。ロンドン朝方には1.0476近辺まで下値を広げたが、その後は下げ渋り。ただ、1.05台に乗せると上昇の勢いは鈍っている。前日からのドル高の動きは一服も、反発は限定的。ユーロ円は朝方に144.00近辺の高値をつけたあとは反落。143.24近辺に安値を広げている。対ポンドではユーロ買いが優勢で、ポンドとの比較では底堅く推移している。レーンECBチーフエコノミストは、インフレのピーク近いと確信、さらなる利上げが必要と予想しているが、すでに多くのこと行われた、と述べている。
ポンドドルは1.21台後半での取引。ロンドン序盤に1.2225近辺まで買われたが、その後は上値重く推移。1.2159近辺まで一時軟化した。ポンド円は朝方には167.50近辺まで高値を伸ばしたが、その後は流れが反転。166.10台まで安値を広げた。ユーロポンドは0.86台割れでは買いが入り、0.8630台まで上昇。前日NY市場の動きに調整が入る格好となった。この日発表された英独の建設業PMIはいずれも弱含んだが、特段の反応はみられなかった。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。