VFが大幅安 23年度通期見通しの下方修正とレンドルCEOの退任を発表=米国株個別
VANやSupreme、ノース・フェイスといったアパレルブランドを展開するVF<VFC>が大幅安。23年度通期のガイダンスを公表し、1株利益が2.00-2.20ドルと従来から下方修正したほか、売上高も3-4%の伸びに下方修正した。北米での需要減退により、プロモーションを強化するとともに、百貨店など卸売チャネルからの注文キャンセルも明らかにした。
同社はここ数カ月、過剰発注と消費者需要の低迷が重なったことで生じた過剰在庫の解消のために、大幅な値引きを行っている。百貨店を含む一部のパートナーも、インフレに苦しむ消費者がより慎重になっているために、注文をキャンセルしている状況。
同社はまた、レンドルCEOの退任を発表。同CEOはVFでの約25年のキャリア中で、約6年間CEOを務めた。後任を探す間はドラー取締役が暫定CEOに指名されている。
アナリストからは、「突然のCEO交代と、どのブランドが圧力を受けているかが明確でないことが、目先の不確実性を高め過ぎている」とのコメントも出ていた。
(NY時間14:44)
VF<VFC> 29.67(-3.56 -10.70%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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執筆者 : MINKABU PRESS
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