アメリカン航空が決算受け下落 米需要は引き続き好調も、輸送能力は減少見込む＝米国株個別

　アメリカン航空＜AAL＞が下落。取引開始前に４－６月期決算（第２四半期）を発表し、１株利益は黒字を回復したものの予想範囲内だった一方、売上高は予想を上回った。

　米国内のレジャー旅行は引き続き好調で、第２四半期は２０１９年の水準を上回り、企業および政府機関の売上高も改善したとしている。一方、海外旅行の需要も第２四半期に着実に改善し、米国へのインバウンドにおける検査要件の解除を受け、今後も継続すると見込んでいるとしている。

　第３四半期の売上高は２０１９年同期比で１０－１２％増を見込んでいる。また、２０２５年末までに約１５０億ドルの負債返済計画を引き続き実行中だとした。

　ただ、株価は冴えない反応。第３四半期および通期のフライトを制限すると発表。第３四半期の輸送能力はパンデミック前の２０１９年と比べて最大１０％減、通期は９．５％減を見込んでいる点を嫌気している模様。

（４－６月・第２四半期）
・1株利益（調整後）：0.76ドル（予想：0.76ドル）
・売上高：134.2億ドル（予想：131.8億ドル）
　　旅客収入：122.2億ドル（予想：119.6億ドル）
・座席有効マイル：661.6億（予想：668.8億）
・有償旅客マイル：575.2億（予想：546.9億）
・座席利用率：86.9％（予想：82.4％）

（７－９月・第３四半期）
・売上高：2019年第3四半期比10～12％増
・輸送能力：2019年第3四半期比8～10％減

（通期見通し）
・輸送能力：2019年比7.5～9.5％減

（NY時間10:17）
アメリカン航空＜AAL＞　14.01（-1.20　-7.89%）

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美