米新築住宅販売は２０２０年４月以来の低水準、高価格や金利上昇響く

　この日は４月の米新築住宅販売件数が発表され、年率換算で５１．９万件と予想を大きく下回り、２０２０年４月以来、約９年ぶりの大幅減少となった。サプライチェーン問題や原材料価格の上昇といったインフレの中で住宅価格上昇が続いていることや、ＦＲＢの積極利上げで住宅ローンが急上昇しており、住宅購入者の心理を圧迫したようだ。フレディマック（連邦住宅貸付抵当公社）のデータによれば、先週の住宅ローン金利は３０年物固定金利で平均５．２５％と、昨年末の約３％から更に上昇している。

　売りに出されていた物件数は４月末時点で４４．４万件と、２００８年以来の高水準になっている。ただし、このほぼ全てが未完工。在庫水準は一気に９カ月分まで上昇している。１年前は４．７カ月分だった。

米新築住宅販売件数（4月）23:00
結果　59.1万件
予想　75.0万件　前回　70.9万件（76.3万件から修正）

米新築住宅販売詳細（4月）
販売件数　59.1万件（70.9万件）（年率換算）
中間価格　45.06万ドル（43.50万ドル）　
平均価格　57.03万ドル（52.25万ドル）
在庫水準　9.0ヵ月分（6.9ヵ月分）
（）は前回

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美