この日のカナダCPIを受けて、来週のカナダ中銀による利上げの可能性がより高まったとの指摘=NY為替
カナダドルはNY時間に入って戻り売りが強まっている。カナダ円は序盤に91.95円付近まで上昇していたが、この日の12月のカナダ消費者物価指数(CPI)の発表通過後に戻り売りが強まっている。ただ、この日のカナダCPIを受けて、来週のカナダ中銀の政策委員会(MPC)での利上げの可能性がより高まったとの指摘も聞かれる。
12月のカナダCPIは総合指数で前年比4.8%と30年ぶりの高水準となった。オミクロン関連の行動規制がカナダで最も人口の多い地域で実施されているにもかかわらず、カナダ中銀はよりインフレに焦点を置いた政策を選択する可能性が高いという。来週1月26日に0.25%、その後、4月、7月、10月に追加利上げが実施されると予想しているようだ。
コア指数の上昇がカナダ中銀を引き締めモードに向かわせるものだと主張。コア指数には3種類あるが、特に総合の指数が2012年以来の2%を上回る水準に上昇している点に言及。カナダ中銀は総合のコア指数を経済基調を最もよく反映する指標と位置づけているという。
カナダ消費者物価指数(12月)19日22:30
結果 -0.1%
予想 -0.1% 前回 0.2%(前月比)
結果 4.8%
予想 4.8% 前回 4.7%(前年比)
結果 3.0%
予想 2.8% 前回 2.8%(コア中央値・前年比)
結果 3.7%
予想 3.4% 前回 3.4%(コア刈込・前年比)
結果 2.1%
予想 2.1% 前回 2.0%(コア総合・前年比)
USD/CAD 1.2506 CAD/JPY 91.39
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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