FX/為替「ドル/円、クリスマス休暇前で動意限定」 外為トゥデイ 2021年12月23日号

目次

▼22日（水）の為替相場
（１）：英GDPは速報値より下方修正
（２）：ECB要人からタカ派的発言が相次ぐ
（３）：米株高を受けてドル/円約1カ月ぶり高値
（４）：株高・原油高を受けて豪ドル/円上昇

▼22日（水）の株・債券・商品市場

▼外為注文情報

▼本日の見通し

▼ドル/円の見通し：クリスマス休暇を前に上値は限定的

▼注目の経済指標

▼注目のイベント

22日（水）の為替相場

期間：22日（水）午前7時10分～23日（木）午前6時55分　※チャートは30分足（日本時間表示）　出所：外為どっとコム

（１）：英GDPは速報値より下方修正

英7-9月期国内総生産（GDP）・改定値は前期比+1.1％と、速報値（+1.3％）から下方修正された。個人消費は前期比+2.7％に上方修正された（速報値+2.0％）一方、政府支出や輸出が下方修正された事が影響した。

（２）：ECB要人からタカ派的発言が相次ぐ

独長期金利など欧州債利回りが上昇する中、ユーロ買いが優勢となった。欧州中銀（ECB）のシュナーベル理事は「インフレ見通しを巡る不透明性を我々はよく認識しており、上向きのリスクがある」などと発言。オーストリア連銀のホルツマン総裁も「従来の資産購入プログラム（APP）を終了すれば、その後に利上げがあるという『非常に強いシグナル』を市場に送る事ができる」などと述べた。その後、ラガルドECB総裁は、インフレは来年中に減速するとの見解を改めて示した上で「今後数年間の経済成長は力強い見通しだ」と発言した。

（３）：米株高を受けてドル/円約1カ月ぶり高値

米12月消費者信頼感指数は115.8と市場予想（111.0）を上回り前月（111.9）から上昇した。米11月中古住宅販売件数は646万件と3カ月連続で増加したものの、市場予想（653万件）は下回った。これより前に発表された米7-9月期GDP・確定値は前期比年率+2.3％に上方修正された（改定値+2.1％）。米国株が上げ幅を拡大した事もあってドル/円はその後114.37円前後まで上昇し、11月26日以来の高値を付けた。

（４）：株高・原油高を受けて豪ドル/円上昇

米国株がさらに上げ幅を拡大。NY原油（WTI）も72ドル台を回復するなど堅調に推移する中、豪ドルが上昇した。豪ドル/米ドルの上昇とともに豪ドル/円は82.47円前後まで上値を伸ばしたが、一方でドル/円は豪ドルに対するドル安の影響などから上値が重かった。

米食品医薬品局（FDA）は、米製薬大手ファイザー社が開発した初のコロナ経口治療薬「パクスロビド」の使用を承認した。また、新型コロナ変異株「オミクロン」が最初に発見された南アフリカの国立伝染病研究所は、「オミクロン」の感染はデルタ株に比べると重症化リスクが70％低いとするレポートを発表した。

22日（水）の株・債券・商品市場

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本日の見通し

ドル/円の見通し：クリスマス休暇を前に上値は限定的

昨日のドル/円は約1カ月ぶりの高値を付けたものの伸び悩んだ。欧米株の上昇を受けて11月26日以来の高値となる114.37円前後まで上昇したが、米長期金利の低下が重しとなり114.00円台へと押し戻されて取引を終えた。新型コロナ変異株「オミクロン」を巡る懸念が後退しつつある中、本日もドル/円の下値は堅いと見られるが、明日からの欧米勢のクリスマス休暇を前に上値も限られそうだ。

なお、本日は米債市場が半日取引となる。NY市場では午前中に発表される米11月個人消費支出価格指数（PCEデフレーター）の結果が注目されるが、午後は外為市場も閑散とする公算が大きい。

注目の経済指標

注目のイベント

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