アジア株 香港株は小反落、利益確定売りに押される 不動産業界の経営難に対する懸念も 佳兆業集団は売買停止
アジア株 香港株は小反落、利益確定売りに押される 不動産業界の経営難に対する懸念も 佳兆業集団は売買停止
東京時間10:55現在
香港ハンセン指数 23958.44(-25.22 -0.11%)
中国上海総合指数 3593.33(-1.76 -0.05%)
台湾加権指数 17950.68(+153.76 +0.86%)
韓国総合株価指数 3022.47(+30.75 +1.03%)
豪ASX200指数 7385.50(+71.60 +0.98%)
アジア株はまちまち。
台湾や豪州株は上昇、前日の米株高を好感して買い優勢で始まった。世界各地でオミクロン株が確認されているが、症状は比較的軽いとの見方から警戒感が後退している。
韓国株は1.03%高、エネルギーやヘルスケア、消費者サービス関連が上昇している。韓国で新たに7175人の新型コロナ感染者が確認された。初めて7000人台を突破、重症者数も840人と最多を記録した。ただ、株式市場への影響は限定的。
香港株は小反落、前日に大幅上昇したことから利益確定の売りに押されている。不動産業界の経営難に対する警戒感が高まっており、九龍倉置業地産投資や華潤置地など不動産関連を中心に金融株が下落している。不動産開発大手の中国恒大集団は6日期限の米ドル建て社債の利払いがまだ実施されておらず、デフォルトに陥る可能性が高まってきている。8249万ドルの利払いを11月6日期限までに支払う必要があったが実施できず、30日間の猶予期間に入っていた。同社は先週末、今後の債務返済を履行できない可能性があると明かしていた。中国恒大集団は1.3%安と続落、上場来安値をつけている。同じく経営難に陥っている佳兆業集団は本日、売買停止となった。理由は明らかにしてない。上海市場でも不動産株が総じて下落している。

執筆者 : MINKABU PRESS
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