ドル買いとユーロ売りの動き、欧州株反発も調整の動き=ロンドン為替概況
ドル買いとユーロ売りの動き、欧州株反発も調整の動き=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、ドル買いとユーロ売りの動きが優勢。前日の米株の上昇を受けて、今日の欧州株も反発しており、NY原油先物は72ドル台で高止まり。リスク警戒の動きは後退している。しかし、為替市場ではドル買いが優勢。加えて、ユーロ売りの動きも広がっている。前日の値動きに調整が入る形になっており、リスク動向とはかみ合わない動きとなっている。レーン・フィンランド中銀総裁は、成長は強さを増してきているが、引き続き支援が必要と慎重姿勢を示した。一方で、将来の利上げについては備えておくべきとも述べていた。ユーロドルは1.18台割れから1.1760台へ下落、ユーロ円は129円台割れから128.60近辺まで下落。対ポンドでもユーロは軟調。ドル円は109.20台で下げ止まると、109.40台へと再び上昇。東京市場での下げを戻した。ポンドドルは1.38台前半で、ポンド円は151円台前半で上値重く推移も、値動きは限定的。ポンドに関しては、来年前半にも英中銀が利上げを開始するとの見通しが複数の金融機関・報道機関などから示されていた。
ドル円は109円台前半での取引。東京朝方につけた109.46レベルを高値に、ロンドン朝方にかけては109.22レベルまで下押し。その後はロンドン時間に入ると再び109.40台まで買い戻された。前日NY市場からは目立った水準変化はみられていない。欧州株は反発しており、リスク警戒感は一服している。
ユーロドルは1.17台後半での取引。1.18台を割り込むと、安値を1.1762レベルまで広げている。ユーロ円も軟調で、129円台割れから安値を128.60近辺まで広げた。ユーロポンドは0.8540近辺から0.8510近辺へと下落。ドル高とともにユーロ安の面も強かった。レーン・フィンランド中銀総裁は、成長は強さを増してきているが、引き続き支援が必要と慎重姿勢を示した。一方で、将来の利上げについては備えておくべきとも述べていた。
ポンドドルは1.38台前半での取引。ユーロドルと比べると狭い値動き。1.3840近辺が重く、一時1.3806レベルまでの下押しにとどまった。ポンド円は前日からの安値圏での揉み合い。ロンドン時間には151.00近辺から151.30近辺での狭いレンジだった。値動きは限定的。ポンドに関しては、来年前半にも英中銀が利上げを開始するとの見通しが複数の金融機関・報道機関などから示されていた。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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