クロス円は総じてリスク選好の円安、ＮＺドルは上値重い＝東京為替前場概況

　東京外為市場、日経平均株価や米国株先物の時間外取引での上昇を背景に、クロス円は総じてリスク選好の円安に振れている。ユーロ円は１３０．５０円付近、ポンド円は１５２．１４円付近まで上昇。

　東京序盤はドルもリスク選好ムードから弱含みとなっていたが、日経平均の上げ幅縮小を受け、中盤に入るとドル安に一服感がみられている。ドル円は円よりもドルの強弱によって上下に振れており、序盤はドル安で１０９．７５円近辺まで弱含んだが、仲値公示後は１０９．８０円前後まで小幅ながら戻している。

　ＮＺドルに上値の重さがみられている。ＮＺドル円は東京序盤に７８．５３円付近まで強含んだ後は円安地合いの中でも上げを帳消しにしており、ＮＺドル／ドルは本日高値０．７１５３ドル付近をつけた後は０．７１４０ドル前後で振幅。ニュージーランドにおける新型コロナウイルスの影響に関し、ニュージーランド中央銀行（ＲＢＮＺ）のオア総裁が経済への悪影響を懸念する発言を行っており、緩和政策継続との見方が強まっているようだ。

　豪ドルは全体相場につれた値動きをみせている。豪ドル円は円安地合いの中で８１．８５円付近まで上昇。豪ドル／ドルは東京序盤に０．７４５７ドル付近まで強含んだが、中盤は伸び悩んでいる。本日１３時３０分に豪州中央銀行（ＲＢＡ）の政策金利公表を控えているが、市場関係者の間で見方が割れている。

　日経平均株価は７日続伸となり、取引時間中としては４月９日以来の３万円を一時回復。前引けでは前営業日比２３５．０３円高の２万９８９４．９２円となった。

　午前１１時３０分現在では、ドル円は１ドル＝１０９．７９円、ユーロドルは１ユーロ＝１．１８８０ドル、ユーロ円は１ユーロ＝１３０．４４円、ポンド円は１ポンド＝１５２．０７円、豪ドル円は１豪ドル＝８１．７７円、ＮＺドル円は１ＮＺドル＝７８．３９円、スイス円は１スイスフラン＝１２０．１３円、カナダ円は１カナダドル＝８７．６５円付近で推移している。

MINKABU PRESS