「110.50にかけて戻り売りの公算」 外為トゥデイ 2021年8月26日号
目次
▼25日（水）の為替相場
（１）：独Ifo 2カ月連続低下
（２）：米耐久財受注 好調
（３）：米5年債入札 前回倍率を下回る
（４）：米国株や原油先物 続伸
25日（水）の為替相場
期間：25日（水）午前6時10分～26日（木）午前5時55分 ※チャートは30分足（日本時間表示） 出所：外為どっとコム
（１）：独Ifo 2カ月連続低下
独8月Ifo景況感指数は99.4と市場予想（100.4）を下回り、2カ月連続で低下した。しかし、ユーロ売りの反応はほとんど見られず、むしろ独長期金利の上昇などを眺めてユーロ買いが優勢となった。
（２）：米耐久財受注 好調
米7月耐久財受注は前月比-0.1％（予想-0.3％）、輸送用機器を除いた耐久財受注は前月比+0.7％（予想+0.5％）であった。
（３）：米5年債入札 前回倍率を下回る
米5年債入札は応札倍率が前回入札を下回るやや不調な結果となった。これを受けて米長期金利が上昇幅を拡大するとドル/円は110.12円前後まで上値を伸ばした。ただ、米国株が続伸する中、リスクオンのドル売りも根強かったため伸び悩んだ。
（４）：米国株や原油先物 続伸
米国株や原油先物の続伸を支えに豪ドル/円は80.10円前後まで上伸。他のクロス円も堅調を維持した。ドル/円はクロス円の上昇が支えとなった一方、リスクオンのドル売りによるストレートドルの上昇が重しとなり伸び悩んだ。ただ、米長期金利が上昇基調を維持したため110円割れの水準は堅かった。
25日（水）の株・債券・商品市場
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本日の見通し
ドル/円の見通し：上値も下値も限られる
昨日のドル/円は終値ベースで約0.3％上昇。NY市場では、S＆P500やナスダックが過去最高値を更新するなど米国株が上昇する中、リスクオンの円売りが優勢となり110.12円前後まで上値を伸ばした。もっとも、円以外の主要通貨に対してはドル売りが優位だった事から、日足一目均衡表の雲上限（110.12円前後）を上抜ける事は出来なかった。
本日もリスクオンの流れが続けば雲上限を突破する可能性はあろう。ただ、パウエル米連邦準備制度理事会（FRB）議長の講演を明日に控えてドルの上値は限られると見られ、110.50円にかけては戻り売りが強まる公算が大きい。一方で、ドルと円が同じ方向に動きやすい地合いの中では下値も限られると見られ、下値支持線が重なる109.60-70円台は堅そうだ。
注目の経済指標
注目のイベント
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