広告を非表示にする
ad hide img

みんかぶプレミアム会員なら
広告非表示で利用できます

※サイトからのお知らせは除きます

ドル円は強弱まちまちの米指標受け上下動 ISM受けドル高が強まる=NY為替概況

今日の為替 

 きょうのNY為替市場はドル買い戻しが強まり、ドル円は109円台半ばまで回復した。この日発表の強弱まちまちの米経済指標を受けて上下動している。朝方はADP雇用統計が予想外に弱い内容となったことでドル売りが強まり、ドル円は108円台に下落。ただ、その後発表のISM非製造業景気指数が予想を上回ったことをきっかけに今度は買い戻しを強める展開。

 特に前回落ち込んでいた雇用指数が53.8と50を回復したことが好印象となったようだ。週末の米雇用統計を控えて、為替市場も神経質になる中、ISMの雇用指数は期待感を高める内容となったようだ。米労働市場の8割はサービス業。また、クラリダFRB副議長の発言もドル買いを誘発した可能性もありそうだ。副議長は、今年後半にも資産購入ペース縮小の発表を行う可能性に言及していた。

 ドル円は108.70円付近まで一時下落していたが、ISM指数を受けて短期筋のショートカバーが強まり、109.50円付近まで一気に買い戻されている。本日の100日線が109.60円付近に来ているが、その水準まで戻している。

 ユーロドルもドルの動きに振らされる展開となり、一旦、1.19ドルに接近した後に1.1835ドル付近まで下落している。本日の21日線が1.1825ドル付近に来ているが、その水準をうかがう展開。21日線を完全に割り込むようであれば、先週からのリバウンド相場は一旦終了する可能性もある。

 市場からはユーロドルに弱気な見方も少なくない。FRBが9月のFOMCで資産購入ペース縮小を年末か来年初めに開始すると発表する可能性がある一方で、ECBは来年3月にパンデミック緊急購入プログラム(PEPP)を終了した後、従来の資産購入プログラム(APP)を強化して、量的緩和を継続する可能性がある。この金融政策の相違により、米国とユーロ圏のインフレ調整後の実質利回り格差が拡大することから、今後数カ月でユーロドルは下落するはずだという。年末のユーロドルの予想は1.15ドルとしている。

 ポンドドルも戻り売りに押され、1.39ドルを割り込む動きも出ている。本日の100日線が1.39ドル台前半に来ており、その水準をブレイクし、リバウンド相場が一服するか注目される。

 本日は明日の英中銀金融政策委員会(MPC)に向けてのポジション調整が多く出ているとの指摘も出ている。市場は、英中銀が引き締めに転じる時期に注目を集めているが、今回は据え置きが見込まれ、英中銀も慎重姿勢を維持することが予想される。デルタ株の感染再拡大は減速が見られているものの、症例は依然として多い。この状況下で、英中銀は現段階で引き締め期待に針を動かす必要性はないと見られているようだ。英政府は雇用維持制度を廃止しているが、その影響が確認できるのは9月または10月になり、それまでは英中銀も様子を見ると思われているようだ。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

為替ニュース/コラム

一覧を見る

注目ニュース

新着ニュース

ad hide img

みんかぶプレミアム会員なら
広告非表示で利用できます

※サイトからのお知らせは除きます

ad hide img

みんかぶプレミアム会員なら
広告非表示で利用できます

※サイトからのお知らせは除きます

主要通貨レート

直近24時間の重要経済指標

ad hide img

みんかぶプレミアム会員なら
広告非表示で利用できます

※サイトからのお知らせは除きます