ポンド、明日のMPCに向けてポジション調整が多く出ているとの指摘も=NY為替
きょうのNY為替市場は強弱まちまちの米経済指標を受けて、ドルが上下動している。朝方はADP雇用統計が予想外に弱い内容となったことでドル売りが強まり、今度はISM非製造業景気指数が予想を上回ったことをきっかけに買い戻しを強める展開。特に前回落ち込んでいた雇用指数が53.8と50を回復したことが週末の米雇用統計への期待感を高ているようだ。
そのような中、ポンドドルも戻り売りに押されており、1.39ドル割れを試す動きが見られている。本日の100日線が1.39ドル台前半に来ており、その水準をブレイクし、リバウンド相場が一服するか注目される。
本日は明日の英中銀金融政策委員会(MPC)に向けてのポジション調整が多く出ているとの指摘も出ている。市場は、英中銀が引き締めに転じる時期に注目を集めているが、今回は据え置きが見込まれ、英中銀も慎重姿勢を維持することが予想される。デルタ株の感染再拡大は減速が見られているものの、症例は依然として多い。この状況下で、英中銀は現段階で引き締め期待に針を動かす必要性はないと見られているようだ。英政府は雇用維持制度を廃止しているが、その影響が確認できるのは9月または10月になり、それまでは英中銀も様子を見ると思われているようだ。
GBP/USD 1.3907 GBP/JPY 152.33 EUR/GBP 0.8513
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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