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ドル円は下値模索が続き、109.45円付近まで下げ幅を広げる=NY為替後半

為替 

 NY時間の終盤に入ってもドル円は下値模索が続いており、109.45円付近まで下げ幅を広げている。きょうのNY為替市場は前日のFOMC後の流れを継続しており、ドル売りが優勢となった。そのような中でドル円も下値模索が強まり、100日線が控える109.60円付近を割り込む動きがみられている。

 朝方発表の第2四半期の米GDP速報値が予想を下回ったことも、ドル円の売りを加速させた。ドル円は前日のFOMCを受けて21日線(本日110.25円付近)に跳ね返された格好となっており、下値警戒感が高まりそうな気配も出ている。目先は100日線の水準を維持できるか注目される。ただ、GDPについては、前期比年率換算で6.5%増と予想(8.4%)を下回ったものの、米経済の約7割を占める個人消費は11.8%増加し予想も上回った。サプライチェーンの制約が影響し、政府支出や住宅投資、在庫が伸びを抑制。ただ、インフレ調整後のGDPはパンデミック前のピークを上回っており、ネガティブな雰囲気はさほどない。

 前日のFOMCは声明こそタカ派な内容が盛り込まれていたが、その後のパウエルFRB議長の会見が慎重姿勢を滲ませていたことから、市場は資産購入ペース縮小への期待をやや後退させている模様。議長は「労働市場は完全回復に程遠い」とし、デルタ株の感染再拡大の影響も見極めたい意向を示唆していた。予想通りではあるが、バランスを取った会見ではあった。議長は資産購入ペース縮小のタイミング特定に役立つ情報もほとんど提供せず、逆にまだ決定がなされていないことを明確にし、資産購入ペース縮小の発表が差し迫っていないことを暗示している。

 タカ派な見方の中には、8月のFRBのシンポジウムで、9月FOMCで資産購入ペース縮小の具体的な時期を示すことを示唆したうえで、年内か来年初めの開始を打ち出すというシナリオを描いていた向きも少なくなかったが、一部はその見方を後退させ、資産購入ペース縮小の発表は12月との見方も出ているようだ。

 ユーロドルは買い戻しを加速させ、1.18ドル台後半まで上げ幅を伸ばしている。21日線を完全に上放れる展開を見せており、テクニカル的にはリバウンド相場入りになる可能性も台頭している。1.1950ドル付近にフィボナッチ38.2%戻しの水準が来ており、目先の上値ターゲットとして意識される。

 きょうはドイツの7月の調和消費者物価指数(HICP)が発表になっていたが、前年比3.1%の上昇と高い伸びを示し、予想も上回っていた。ただ、今回のインフレ上昇は、主に前年の景気対策に伴う一時的な付加価値税(VAT)引き下げのベース効果によるもので、ECBのハト派姿勢を覆す内容とみる向きはいない。ユーロドルが上昇するとすれば、ユーロ買いよりもむしろ、ドル売りの影響が大きいのかもしれない。

 ポンドドルも買い戻しを加速させ、1.39ドル台後半まで上げ幅を伸ばした。本日の100日線は1.3925ドル付近に来ており、その水準を上回る展開がみられ、明日以降の動きが注目される。

 英国での直近の新規感染者数の減少で楽観的な見方が広がっており、投機筋中心にポンドロングの再構築が促される可能性が一部から指摘されている。ここ数カ月の下落の分、ポンド高を見込んだロングの再構築の余力は十分にあるという。ただ、英中銀がハト派姿勢に再び傾いている傾向も見られているほか、北アイルランド議定書の問題でEUとの摩擦が再び生じており、ポンドの上値追いには限界があるとの指摘も少なくない。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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