ドル円は110円台前半 パウエル証言はドル高を一服させる可能性も指摘される=NY為替
きょうのドル円は110円台前半での上下動が続いている。米株や米国債利回りが底堅い推移となっていることもあり、一時110.40円近辺まで上昇する場面もみられた。上値には慎重さが見られるものの、110円台はしっかりと維持されており、次の展開待ちといった印象だ。
その意味では、今週14日と15日のパウエルFRB議長の半期に1度の議会証言は目先の注目材料となろう。ただ市場からは、短期的にドル高の流れを一服させる材料になる可能性も指摘されている。直近のインフレ期待は、市場ベースの数値よりも低く修正されており、FRBに幾分余裕をもたせたと指摘している。デルタ株の継続的な拡大と、より複雑化した世界的な景気回復の可能性と組み合わせると、パウエル議長の口調がそれほど明るくはない可能性は高いという。
ただし、その後に世界経済への懸念がさらに強まるようなら、リスク回避のドル買いを呼び込み、動きは一時的になる可能性も留意されるとしている。
USD/JPY 110.29 EUR/JPY 130.90
GBP/JPY 153.30 AUD/JPY 82.61
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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