英CPI上昇は一時要因で早期利上げ期待を裏付けないとの見方多い=NY為替
ポンドドルはNY時間に入ってやや伸び悩む動きを見せており、1.41ドルちょうど付近で推移している。本日は5月の英消費者物価指数(CPI)が発表されていたが、前年比2.1%と予想を上回り、英中銀のインフレ目標にも達した。発表後にポンドドルも買いが優勢となり、一時1.4135ドル近辺まで上昇する場面がみられた。
しかし、市場では、あくまで一時要因で、英中銀の早期利上げ期待を裏付けるものではないとの見方が多い。インフレ上昇の主な要因はエネルギー価格上昇で、これはパンデミックで前年に落ち込んだことによるベース効果の面が大きいという。また、5月に行動制限緩和をにらんだサービス価格上昇も要因として挙げられている。こちらもあくまで一時的な要因と捉えられている。
今回の指標の調査日は5月11日だが、5月17日にレストランや劇場などの屋内サービスが解禁になっていることから、6月分の指数はさらに上昇が加速している可能性があるとの指摘も聞かれる。ただ、あくまで一時要因との見方に変化はないとみられている。
GBP/USD 1.4103 GBP/JPY 155.04 EUR/GBP 0.8592
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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